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63話 ページ28

_い

___お、い


『…んー』

「おい、起きろって!」

『んあ?』

気持ちよく寝てたっていうのに、誰よ人の眠り妨げてるやつは

「お前なんつーとこで惰眠貪ってやがる!さっさと起きろ!」

『ん…イロハ…?』

「寝ぼけてんのか!?ここがどこだか分かってんのかよ!」

しょぼしょぼする目を一生懸命開いて声の主を見上げるとまさに鬼の形相で眉を吊り上げたイロハが立っていた


『…あれ、ここどこ?何でイロハが…』

「ハァ…お前なぁ…」

だんだん意識がはっきりしてきた
私は里内の墓地で倒れ…いや、寝ていた?らしい


「よく自分の両親の墓前でぐーすか寝てられるな…倒れてるから駆け寄ってみれば…」

おかしいなぁ、と首を傾げるAにイロハは心底呆れた表情でAに手を差し伸べた
その手に掴まりAも立ち上がる

『うーん…記憶が曖昧っていうか…父さんと母さんにあいさつして、色々報告して……?寝ちゃった…?』


「寝ちゃった?じゃねぇだろうが、どんな神経してやがる」

『そうなんだけど、本当に思い出せなくて…イロハは何してるの?』


「何って…そりゃ、ここに来る理由っつったらひとつしかないだろ」

そう言ってイロハはひとつの墓の前に向かった

『…縄樹』

縄樹の墓に花を供えながら「あぁ」と呟くイロハ

「上忍になってから、全然来れてなかったからな。色々報告しにきたんだ」

『そっか…』

静かに手を合わせるイロハの隣にしゃがみAも縄樹にあいさつする

言いたいことを言い終えたのか暫くしてイロハは立ち上がった

「お前は?任務前か?」

『いや、帰ってきたところだよ』

「こんなところでぶっ倒れるくらい疲れてんだろ、さっさと帰って休めよ」

これから任務だというイロハはそう残し、墓地を去って行った


『(にしても…)』

疲れて…るのだろうか?
此の国で充分療養したし、どっちかというと身体を動かし足りてないぐらいだと思うんだけど…

どんなに考えてみてもここで眠ってしまっていた理由は思い出せそうにない
どこにも外傷は見当たらないため襲われた訳でもなさそうだし…

妙だとは思いつつも思い出せないのだからしょうがない
あまり深く考ることはせずAも墓地を後にした


ここで何を考え誰に会ったのか
自分の欠けた記憶に気付くこともなく…

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あまね(プロフ) - コメントありがとうございます。サボり管理人故にお待たせしてしまうことでしょうが、寛大な心で更新お待ち頂けると幸いです (2018年7月1日 1時) (レス) id: 1de2d0bb0d (このIDを非表示/違反報告)
みーさ - とても面白いです! これからも頑張ってください!! (2018年6月30日 17時) (レス) id: c6295103af (このIDを非表示/違反報告)
しろくま - お久しぶりです。そろそろ続きを頂けないかなぁ〜。なんて思っての書き込みです。(スミマセン) (2018年2月11日 2時) (レス) id: 2cd02ea97c (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - 百合の花さん» コメントありがとうございます(^^)馴れ馴れしいなんてとんでもない。更新楽しみにしてくださってる方からのコメント、嬉しい限りです!他の人より更新は遅いですが完結まで是非お付き合いください(_ _) (2017年12月18日 21時) (レス) id: 09c16cdf37 (このIDを非表示/違反報告)
百合の花 - お帰りなさいです!初めてコメントするのに馴れ馴れしかったらごめんなさい。いつも楽しみにして読んでたので更新されて嬉しいです!いつも応援しています!頑張ってください! (2017年12月15日 23時) (レス) id: b8bc411ea9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あまね | 作成日時:2017年5月5日 17時

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