59話 ページ24
『……』
目の前にあるのはただの白い扉、なのにいざ開けようとすると緊張して中々開けることができない
病室に入るのってこんなに怖かったっけ
ドアに手をかけては離してを繰り返し、かれこれ１０分程経った気がする
『……よし』
一度深呼吸をし、ようやく私は病室へ足を踏み入れた
『失礼しｍ「あ、俺の負けだ…やっぱりシカク強いね」
『…は？』
何だこの状況は
「ん、A！無事でよかった、傷はもう大丈夫かい？」
『いやそれ私のセリフ…というか、何してるの？』
意を決して病室に入れば、ベッド脇の机と椅子を使って将棋を指すミナトとシカクの姿
けが人が何してるんだまったく
『というか！！ミナト、いつ目が覚めたの！？』
「あはは…落ち着いてA。今朝起きたんだ」
改めてミナトを見ると頭をはじめ首や腕、見える部分には包帯が巻かれていて痛々しい
ただ顔色は良いようで少し安心した
「ここにいたのね、奈良シカクさん。病室勝手に抜けださないでって言ってるでしょ」
「げ…」
病院のナースさんがシカクを連れ戻しにやって来た
松葉杖をつきながら嫌そうに帰っていくシカクに苦笑いがこぼれる
『…って、将棋片づけてないし！』
シカクってば絶対わざとだ
『…！、けが人は大人しくベッドで寝てて』
将棋の駒を片付け始めたミナトにそう言うと、お礼を言って大人しくベッドに入った
将棋を片し、お見舞いの花を活けている間特にミナトとの会話はなかった
寝てしまったのかと思いちらっと視線をやると、ベッドに横になりながら何か難しい顔をしている
『何か考え事？』
「ん、ちょっと今回の件のことをね…」
『(今回の件…)』
「シカクから大方聞いたんだけど、気がかりな点がいくつか残ってて…」
あの任務の日から２日
まだ私たちは此の国に滞在している
駆けつけた応援班と共に本格的に捜索をし駕篭持ちの３人の遺体が見つかった
敵の男は見つからなかった
自爆したのは隊長たちが見ていたため、おそらく彼も生きてないだろう
大名たちとの会合は終わり、三代目や他の班も先に木の葉へと戻った
この件は隊長が三代目へと報告、その後隊長も先に帰った
隊長から聞いたが、今後の対処や調査等は全て三代目とその直属の暗部たちがおこなうらしい
機密文書を運ぶことが本来私たちの任務でありそれは遂行できた訳だが
この件に関わるなと言われたようで何とも煮え切らない終わり方だ
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あまね(プロフ) - コメントありがとうございます。サボり管理人故にお待たせしてしまうことでしょうが、寛大な心で更新お待ち頂けると幸いです (2018年7月1日 1時) (
レス) id: 1de2d0bb0d (このIDを非表示/違反報告)
みーさ - とても面白いです！ これからも頑張ってください！！ (2018年6月30日 17時) (レス) id: c6295103af (このIDを非表示/違反報告)
しろくま - お久しぶりです。そろそろ続きを頂けないかなぁ〜。なんて思っての書き込みです。(スミマセン) (2018年2月11日 2時) (レス) id: 2cd02ea97c (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - 百合の花さん» コメントありがとうございます(^^)馴れ馴れしいなんてとんでもない。更新楽しみにしてくださってる方からのコメント、嬉しい限りです！他の人より更新は遅いですが完結まで是非お付き合いください(_ _) (2017年12月18日 21時) (レス) id: 09c16cdf37 (このIDを非表示/違反報告)
百合の花 - お帰りなさいです！初めてコメントするのに馴れ馴れしかったらごめんなさい。いつも楽しみにして読んでたので更新されて嬉しいです！いつも応援しています！頑張ってください！ (2017年12月15日 23時) (レス) id: b8bc411ea9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あまね | 作成日時：2017年5月5日 17時
