56話 ページ21
「どうやら周囲に溶け込む術みたいだね、相手の場所が見えないのは厄介だ」
確かに、気配を探ろうにも流石やり手の忍
気配を消すのが上手くどこにいるのか全く分からない
スッ
『…っ』
すぐ近くで風を切る音が聞こえて瞬時に飛びのくと同時にさっきまでいた場所の地面が抉れ穴が開いた
「ほう、よく避けたな」
何もなかった空間に男が現れた
やはり自在に姿を見えなくする術のようだ
〈
飛んでくる無数の岩を躱しきり男を見るとまた姿をくらましていた
視線を外させそのうちにまた術を使ったようだ
やっぱり厄介だな…
どうにかして相手の動きが分かるようにできないだろうか
『…そうだ、これなら』
【氷遁、
ドーム型の氷で仲間たち全員を囲い、続いて印を組み吹雪を起こした
いつもより多くチャクラを練ったことにより威力の強い猛吹雪だ
『(見えないとはいえ消えた訳じゃない、範囲的な攻撃なら確実に敵に当たる)』
そして…身体に当たって雪が不自然に途切れているところに敵がいる!
『そこだ!』
【氷遁、氷柱針!】
氷柱針が直撃したことによって術が解け、男の姿が見えるようになった
また隠れるつもりなのか男の姿が消えるがそれも計算の内
吹雪を止ませ視界が開けると辺りは真っ白な雪景色に変わっていた
堂無も解き皆を解放すると全員こちらへ集まった
「いきなり氷に囲まれてびっくりしたぜ」
「ああ、だがお前のやりたいことは分かった」
隊長とシカクがそう言った後ミナトも頷き皆の視線が一点に集まった
一面雪が広がる中、一見何もいないにもかかわらず足跡が点々とついている
深さはそこまでだが積もった雪の上を歩けば跡が残るのは当然
これで敵の居場所は丸わかりだ
「Aのおかげで動きやすくなったよ、後は俺に任せて」
そう言った途端目の前から消えたミナト
一瞬のことに驚いているのも束の間、ミナトは男に攻撃を仕掛けていた
『(飛雷針の術…?いつの間にマーキングを…ん?)』
周辺は戦闘の跡だらけになっていた
クナイをよく使っていたため至る所にクナイが刺さっていたり落ちていたりするのだが、その中をよく見ると普通のクナイに混じって三又のクナイがいくつも仕掛けてある
そういえばシカクが影で男を捕まえようとした時、ミナトがクナイを投げていたが…
『(あの時飛雷針のクナイも混ぜていたんだ…)』
相談もなしにあの連携…流石としか言えないな
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あまね(プロフ) - コメントありがとうございます。サボり管理人故にお待たせしてしまうことでしょうが、寛大な心で更新お待ち頂けると幸いです (2018年7月1日 1時) (レス) id: 1de2d0bb0d (このIDを非表示/違反報告)
みーさ - とても面白いです! これからも頑張ってください!! (2018年6月30日 17時) (レス) id: c6295103af (このIDを非表示/違反報告)
しろくま - お久しぶりです。そろそろ続きを頂けないかなぁ〜。なんて思っての書き込みです。(スミマセン) (2018年2月11日 2時) (レス) id: 2cd02ea97c (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - 百合の花さん» コメントありがとうございます(^^)馴れ馴れしいなんてとんでもない。更新楽しみにしてくださってる方からのコメント、嬉しい限りです!他の人より更新は遅いですが完結まで是非お付き合いください(_ _) (2017年12月18日 21時) (レス) id: 09c16cdf37 (このIDを非表示/違反報告)
百合の花 - お帰りなさいです!初めてコメントするのに馴れ馴れしかったらごめんなさい。いつも楽しみにして読んでたので更新されて嬉しいです!いつも応援しています!頑張ってください! (2017年12月15日 23時) (レス) id: b8bc411ea9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あまね | 作成日時:2017年5月5日 17時