52話 ページ17
「ミナト!A!まずいことになった!!」
『「!!」』
ミナトと歩いていると、前からシカクが慌てた様子で走ってきた
『何かあったの？』
奇襲だろうか？
緊張から拳を握りながらシカクに聞くと予想だにしなかったことを彼は言ってのけた
「
『…え？』
「戻ったか…」
三人が戻ると、隊長は苦々しい表情でこちらを向いた
一見して私が川へ行く前と周囲の状況は変わっていなかった
争った跡はなく、隊長も駕篭持ちの４人も無傷だった
しかし駕篭の中を見ると、ずっと籠っていたはずの
外傷はない
眠るように目を閉じているソレは、衣服の乱れもなく抵抗した様子も見られなかった
「一体、何があったんです」
ミナトもこの状況を見て難しい顔をしている
「分からない、ってのが現状だな…」
シカクに起こされた皆は出発の刻まで軽食をとっていた
駕篭の中で寝ている
では一体いつ殺されたのか
「就寝中は必ず一人は起きて見張りをしていた」
暫く考え込んでいたシカクが話し出した
「確認だが昨日の夜、見張り中に怪しい影や物音…少しでも違和感を感じたことはなかったか？」
その問いに全員が首を横に振った
「なら、最後にコイツの生きている姿を目撃したのは誰だ？」
その問いに手を挙げたのは駕篭持ちの一人だった
「そ、それはおそらく私です。昨日の夜、食事を渡したのが最後だと…」
「その時は生きていたんだな？」
鋭い目をしたシカクにおどおどしながら彼は頷いた
「となると、昨日の夜から今朝にかけての間にやられたってことか…」
隊長のその言葉は正しい
だけどそれは″ありえない″のだ
一晩中誰も私たちを襲っていないということは分かっている
それは私自身はっきりと言い切ることができる
何せ私は丸一晩寝ていないのだから
なら遠隔的にピンポイントで
何らかの術でそれが可能だった可能性
やはりそれも″ありえない″
理由は結界だ
ミナトがいくつか周囲に張った特殊な術式の札
この札は体温やチャクラに反応するようにできた結界で、結界内に何者かが侵入したらミナトが気づくはずだ
近接的にも遠隔的にも守りは完璧だった
だとすると考えられる残りの可能性は…
―――――内部の犯行？
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あまね(プロフ) - コメントありがとうございます。サボり管理人故にお待たせしてしまうことでしょうが、寛大な心で更新お待ち頂けると幸いです (2018年7月1日 1時) (
レス) id: 1de2d0bb0d (このIDを非表示/違反報告)
みーさ - とても面白いです！ これからも頑張ってください！！ (2018年6月30日 17時) (レス) id: c6295103af (このIDを非表示/違反報告)
しろくま - お久しぶりです。そろそろ続きを頂けないかなぁ〜。なんて思っての書き込みです。(スミマセン) (2018年2月11日 2時) (レス) id: 2cd02ea97c (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - 百合の花さん» コメントありがとうございます(^^)馴れ馴れしいなんてとんでもない。更新楽しみにしてくださってる方からのコメント、嬉しい限りです！他の人より更新は遅いですが完結まで是非お付き合いください(_ _) (2017年12月18日 21時) (レス) id: 09c16cdf37 (このIDを非表示/違反報告)
百合の花 - お帰りなさいです！初めてコメントするのに馴れ馴れしかったらごめんなさい。いつも楽しみにして読んでたので更新されて嬉しいです！いつも応援しています！頑張ってください！ (2017年12月15日 23時) (レス) id: b8bc411ea9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あまね | 作成日時：2017年5月5日 17時
