41話 ページ2
『美味しい!』
イロハと別れた後、私たちは「木の葉風月」にやって来ていた
ここはお好み焼き一筋の老舗
木の葉の隠れた名店である
「ん、美味しいね」
何故お好み焼きなのか
それは私がお好み焼き好きだからである
食べたいものはあるかと聞かれ、つい即答してしまったことによりミナトが連れてきてくれた
美味しすぎて箸が止まらない
「フフッ」
『…!』
夢中で食べていると向かいの席に座るミナトが私を見て笑い出した
『な、何よ』
「いや、本当に好きなんだなって思って」
凄く美味しそうに食べてるから、というミナト
『だって美味しいから…それより、久々に会った自来也先生はどうだった?』
少し恥ずかしくなり話題を変える
「全然変わりなかったよ、時空間忍術にはかなり驚いてた様子だったけど」
そりゃ、数年で弟子が時空間忍術なんてもんマスターしてたら驚くでしょ
しかし、ミナトに時空間忍術の才があることに気付いたのは自来也先生だったらしい
最も本人は軽い気持ちで言っただけだったようだが
『私も新術とか考えなきゃなー…いや、弱点克服策考える方が先か?』
「でも、最近氷の耐久力上がってきてるってイロハが言ってたよ」
『え、本当?そんなこと一言も…』
私も少しずつ成長できてるのかな
「新術と言えば、まだ大まかな構成段階だけど僕も新術を考えているところなんだ」
『え!どんな術?』
「ん、以前ある文献を読んだ時に、高密度のチャクラを凝縮して回転させることで放つ技があるのを知ってね…どうにか上手くチャクラの形態変化に応用できないかなと思って」
『それって…』
螺旋丸を考案し始めてるんだ
「中々難しくて…ゆくゆくは性質変化も組み合わせることができたら、なんて思ってるんだけど」
『チャクラの形態変化か…』
新術の話をするミナトは生き生きしていて楽しそうだ
「完成したらAにも見てもらいたいな」
『うん、楽しみにしてる』
それから暫くの間、どちらも喋らず無言でお好み焼きを食べていた
不思議と気まずさはなく、逆に居心地がいいくらいだ
たまに目が合うとミナトが微笑み、つられて私も口角が上がる
穏やかな時間が過ぎていった
食事が終わり、水を飲んで一息ついていた頃
少し表情を硬くしたミナトが口を開いた
「…A、君にこれを持っていて欲しいんだ」
そう言ってミナトがポーチから取り出したのは
先が三又に分かれたミナト特注のクナイだった
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あまね(プロフ) - コメントありがとうございます。サボり管理人故にお待たせしてしまうことでしょうが、寛大な心で更新お待ち頂けると幸いです (2018年7月1日 1時) (レス) id: 1de2d0bb0d (このIDを非表示/違反報告)
みーさ - とても面白いです! これからも頑張ってください!! (2018年6月30日 17時) (レス) id: c6295103af (このIDを非表示/違反報告)
しろくま - お久しぶりです。そろそろ続きを頂けないかなぁ〜。なんて思っての書き込みです。(スミマセン) (2018年2月11日 2時) (レス) id: 2cd02ea97c (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - 百合の花さん» コメントありがとうございます(^^)馴れ馴れしいなんてとんでもない。更新楽しみにしてくださってる方からのコメント、嬉しい限りです!他の人より更新は遅いですが完結まで是非お付き合いください(_ _) (2017年12月18日 21時) (レス) id: 09c16cdf37 (このIDを非表示/違反報告)
百合の花 - お帰りなさいです!初めてコメントするのに馴れ馴れしかったらごめんなさい。いつも楽しみにして読んでたので更新されて嬉しいです!いつも応援しています!頑張ってください! (2017年12月15日 23時) (レス) id: b8bc411ea9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あまね | 作成日時:2017年5月5日 17時