気がついたら超大人気歌い手に囲まれた逆ハー生活してました 2

(一日遅れの)Happy Halloween!!１ by颯 ページ30

─これはとある日の不思議な話─

陽もすっかり昇った頃。3つの人影が、ある扉の前にあった。

人影は内緒話を誰にも聞かせないように、身を寄せ合って話をしている。しかも、不思議な格好をしていた。


「まふくん、なるせ。準備は良い？」

ま『勿論！』

な『何時でもOKだよ！』

「じゃあ行くよ」


──せーのっ！


まな「『『Trick or Treat！！』』」


扉を勢いよく開け、飛び込んだ3人は声を揃えて叫んだ。


さ『な、なんだぁ！？』

し『もー、急に大声出したら吃驚するやないか！』

そ『...何やってんだ、お前ら。』

天『面白い格好してるね〜』

ろ『Aもまふくんもなるせくんも似合ってる！』

セ『その衣装にその言葉ってことは、今日はハロウィンなんやね？』

96『つまり、A達は仮装してるんか！』

セ『そーいうことになりますね』


急な事に驚く者もいれば、呆れる者、楽観的な者、冷静に分析する者、正に四者四様の反応である。


「んー、もうちょっと面白い反応してくれても良いと思うんだけどー」

う『いやいや、志麻と坂田が珍しいだけだから』

ハロウィンを楽しんでいる者その1──Aは見え隠れする牙と口の端から垂れる血糊が特徴の吸血鬼の仮装だ。


ま『お菓子くれないと悪戯します！お菓子！！』

な『お菓子くれー！悪戯するぞ！！』

る『まふくん、なるせくん、落ち着いて？』


ハロウィンを楽しんでいる者のその2、3──まふまふとなるせは、白い布を頭から被り、顔に当たる部分が切り取られたお化けの仮装をしているのがまふまふ。黒のとんがり帽子とマントを羽織り、箒を持った魔女の仮装をしているなるせ。

この三人がハロウィンを結構ノリノリで楽しんでいる。


しゃ『それにしても凄いね。その衣装』

す『作ったの？』

｢ううん、am○zon！｣

う『通販かよ！？』

ま『便利ですよねぇ』

そ『何でも揃うよね』

天『そらるさんも同意してる！』

な『お菓子♪お菓子♪』


お菓子が待ちきれないようだ。


｢まぁ、そういうことでお菓子くれないと悪戯するぞー！｣

まな『『ぞー！！』』

そ『俺、これしか持ってない』


そらるが三人に手渡したのは、食べると舌の色が変わるあのお菓子。


96『そらるん、面白いもの持ってるね』

そ『誰かに悪戯しようと思って』

ろ『そらるさんもハロウィン楽しみだったんだね(笑)』

96『ろんちゃん、それは違うで』

ろ『え？』


さぁ、何が違うのだろうか？

続きは次のお話へGO！

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