お前の弱点【呪術廻戦】

3.私の術式ってさ ページ3

・




訓練室は、床が畳で、結界もご丁寧に張られてた。簡単には破れないタイプのやつ。私でも、この結界破るには相当時間かかると思う。





多分あれでしょ。術式とか呪力使っても部屋荒れないようにしてあるんでしょきっと。

だから、私も便乗してある結界を張っといた。先輩にはバレてなさそうだからセーフ。





「で、喧嘩売ったから買ってもらうつもりだけど」

「もともと買うつもりでした」

「本気出すけど、死なないでよ」

「死んだら生き返らせてくださいね。あの反転術式使える先輩も呼んどいてくださいよ」

「ああ硝子ね」





久しぶりに、術式使って戦える。久しぶりすぎて暴走しないか心配だけど、多分どうにかしてくれるでしょ。頼んだよ自称最強。自称最強が軽く体を動かしている間に。



私は手で印を結んだ。そして言った。





「術式展開」





これで準備は完了。全く分かってない先輩はポカンと私を見てた。何か、私が変わったことはない。ただ印を結んで、一言言っただけ。それだけ。





「？」

「戦う前に、１つだけ試したいことがあるんですけど、手、出してくれません？」





そう言って、五条先輩に手を出してもらった。



にしても長っげぇなあ指。白いし綺麗だし、あ、でも性格だけは良くなかったわ。五条悟は何を持ち合わせていないですか。って聞かれたらないって間違えて言いそう。





性格クソなの忘れるところだった。





「触れないと思うけど」

「本当ですか？」

「は、」





先輩の術式は、先生から聞いてあった。人の術式簡単に言ってこの先生大丈夫か？と少し心配になった。





「無下限術式」



身の回りにある無限を持ってきて、近づけば近づくほど、触れることは出来なくなる。五条家相伝の術式。この術式があれば、空だって飛べる。私も飛びたいけど落とされそう。確実に。



そう、それで。近づけば近づくほど遅くなる。



現代版アキレスと亀。



つまり、五条先輩が術式を発動している時は、触れることは出来ない。そのはずだった。





でもね、私の術式は「発動中の術式を強制解除させる」術式だよ。つまり？





「触れてる？」





触れることが出来る。対五条先輩に、もってこいの術式。やっぱり私強いじゃん。

4.自分で言ってたじゃん→←2.気だるげな自称最強

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す