お前の弱点【呪術廻戦】

1.最悪の初対面 ページ1

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初対面は、最悪だった。

最悪すぎて、たまにそれを夢で見るレベルにひどい。初対面がそんなにひどいなんてことある？嘘でしょ？なんて、たまに言われるけど、いや、そのくらいひどいんだってば。





「お前か？発動中の術式を強制解除する術式持つ奴。俺、お前大っ嫌い」

「こら、悟」

「は？」





本っ当に、初対面。


突然ひょこっと出てきた男が、かけてたサングラスをおもむろに外して、私を頭からつま先までじろじろ見て、一言。





「俺、お前大っ嫌い」





こいつ、頭とち狂ってんのか？





私、月東Aは高専に編入した。

本当なら、4月には入学出来たのを、何故か両親が止めさせた。東京校ではなく、京都校に行け、と私の意見を聞かずそっちへの入学手続きを私に隠れてしていた。だから、編入になった。



私京都校行きたくないんだよ。名古屋弁のせいでバカにされるし。まあされたらされたで？やり返すんだけど。弱すぎん？バカにすんだったらまず勝てる見込み持ってから言え。



あと、私の持っとる術式のせいね。



家がそういう、呪術を扱う家だってのは、何となく分かった。ちっさい頃からそういう類の物は見えとったし。

月東家は、呪術が発展してる東京や京都ではなく、中部地方を中心に、活動しとったらしい。





あ、私名古屋出身なの。よく愛知県の人って名古屋出身って言いがちだよねって思った奴。

とりあえず今日の夜枕元に立つからそこんとこよろしく。





まだ、面識も全くない奴に、そんなこと言われて黙っているような、そんな人間ではない。

一応、相手の方が年上だから、我慢するつもりだった。一応。でも思わずそんな声が意図せず出ちゃった。いっけなーい、失態失態。



誰？と首を傾げたけど、てかこいつでかくね？私一応女子の中でもおっきい方なんだけど(171センチ)。こいつデカすぎんか？

見上げるの辛いからしゃがんでくんないかな。そろそろ首折れそう。しゃがめ。もう限界なんだよ。





「見下げるって気分いいな」

「なんだこいつ」





後に分かったのが、あのくそったれが五条悟という、最強(自称)で、今後呪術界を引っ張っていくであろう男らしい。

お前にそんな大役できねぇよ。と、自分の寮の部屋についてすぐ、叫んだった。





「あいつ本当に最強なのかよ！！！！！！！！」





なんと返事が返ってきた。





「お前後で叩きのめす」





やったね。どうぞご自由に。ご利用は計画的に。

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