君が何をしたって【鬼滅の刃】

大丈夫 ページ41

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でも、こらえないと。会ってすぐ怒るとか、意味のわからないことだし。



『そうですか』



だから、そう答えるしかなかった。



「……家はどこだ？ 送ってやる。炭治郎は先に寝といてくれ」



「うん、わかった。でも……」



「……大丈夫だ」



『すみませんが、ここからただ真っ直ぐ行っただけなので。二人居でも帰れます。本当に、大丈夫ですから』



送ってもらうのは大丈夫。人に手を貸してもらうのは最低限だけでいいから。
だから、別に。



「いや、子供を二人で夜道を帰らせるのは気が引ける」



『本当に、近くですから』



走ってきたけど、いつのまにかついてたから近いはず。



「……」


このままじゃらちが明かないと思って、悪いけど走り出した。


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そしてお父さんが居なくなってから三日がたった。



「姉ちゃん」



『どうしたの？』



弟の前とかで態度を悪くしてもとくにそれが何かに繋がる訳じゃない。だからいつもの話し方で、明るく話す。



「これ、風車。まわりやすい作り方を教えてもらったんだ。

それと、僕だって兄弟……家族だから。弟でも、同じ。無理矢理明るく話されても、僕だって困るし、姉ちゃんだって辛いでしょ」



『……ごめんね。


え？別に私は大丈夫だよ。というか、同じって言ってるのに結局”姉ちゃん”だったら意味ないでしょ〜。それと、風車ありがとう!!』




「え、さっきごめんねって……」



『？……どうしたの？』



「……いや、大丈夫」



絶対に躊躇っている。すぐにわかるけど、本人の意思が大切だから、深堀はしない。

大切な人だから、何でも知る権利がある＿＿＿って言って、本人の言いたくないことを聞き出そうとする人も居る。



確かに、それはそうだと思う。けど、違うとも同時に思う。



『う〜ん、それなら良いけどね。とりあえず、山菜を採ってくる』



何故か一人になりたかった。だから夕方近くのに、もう今日の分の山菜は充分なのに、行ってしまった。

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