い も う と 39 ページ40
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「至さんいらっしゃるんですか??今日、まだ至さんの姿見てないんですけど...」
朝から見ていないから、てっきり仕事に行ってるものだと思っていたのだが。
でも、たしかに至さんは家庭教師の経験があるって聞いてるし、何より優しい。イケメン。目の保養。
「今日、至さんはずっと部屋に篭ってるよ。俺、呼んでくる!!」
「あ、ありがとうございます...!!」
そう言うと、至さんの部屋まで駆けていった咲也先輩。
にしても、至さんは部屋にこもって何をしているのだろうか。
(昨日の仕事が疲れてずっと寝てたのかな.....?)
今はもう3時頃。
私は朝ごはんの準備で朝起きるのが早かったから、少なくとも昨日から部屋を出ていないはずだ。
(相当疲れてたかも...勉強教えて貰って平気なのかな)
そんなことを考えていると、談話室のドアが開いた。
「ちょ、咲也...俺徹夜開けなんだけど...」
「紬さんが1人でみんなのこと見てて大変そうなんですよ...!」
そこにはスマホを片手に、前髪をちょんまげにしてスカジャンを羽織った至さんとその背中をグイグイと押す咲也先輩の姿があった。
(へ、部屋着初めて見た.....ギャンかわ...ちょんまげしんど...)
「って、A...やば、部屋着見られた」
「っああ!!気にしないでください!!」
可愛いですから!!と付け足すと、ああ、うんありがとうと少し不服そうだが、返してくれた。
お世辞抜きに本当に可愛いと思うのだが。
「...あ!至くん。至くんも手伝ってくれるの?」
先程まで、O高組を見ていたお兄ちゃんが駆け寄ってきた。
その姿と、周りに座る学生たちを見てさすがに至さんも、その大変さを察したらしい。
「んー...まあ大変そうだし、連れて来られたし、手伝うよ。」
「至くん、ありがとう!!じゃあ、花学の子達見てもらってもいいかな!」
「りょ。...って、2人しかいないのか。」
「あはは...」
私たち2人を見て、苦笑いをするお兄ちゃん。
真澄くんも万里先輩も頭が良いし、容量もいいから課題なんて秒で終わってしまったのだろう。
私も、別に頭が悪い訳じゃない。
文系教科に関しては、学校でTOP10入りするぐらいは出来るが、理系教科が死ぬほど出来ないのだ。
つまり、1人で課題を終わらせることは到底不可能という訳だ。
「...とりあえず、よろしくお願いします...?」
「よろしくお願いします!!!」
「うん、よろしく。」
そんな感じで、私たちの勉強会が再び始まった。
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雨村(プロフ) - 夢花(仮垢)さん» わわわ!!!本当ですね!!笑なんだか危ない感じに……( 報告ありがとうございます、修正しておきます!! (2018年10月14日 22時) (レス) id: a3cc1f37d6 (このIDを非表示/違反報告)
夢花(仮垢) - 36のとこで、勉強がべんきになってますぞ…最初色んな意味でビビりましたわw (2018年10月14日 21時) (レス) id: 1ce7d18474 (このIDを非表示/違反報告)
雨村(プロフ) - にゃるさん» ありがとうございます…!!最近は更新ペースがなかなか安定しなくて本当申し訳ないです。頑張ります!!! (2018年8月22日 1時) (レス) id: 291ab6483c (このIDを非表示/違反報告)
にゃる(プロフ) - いつも更新楽しみにしています。これからも頑張ってください (2018年8月21日 21時) (レス) id: 1eb7bde713 (このIDを非表示/違反報告)
雨村(プロフ) - 通行人Aさん» ほんとだ!!間違いです、すみません(><)ご指摘ありがとうございます!!修正しておきます。 (2018年8月21日 11時) (レス) id: a3cc1f37d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雨村 | 作成日時:2018年7月23日 0時