い も う と 22 ページ23
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「...こんにちは。＿＿＿万里先輩。」
「あ？...Aじゃん。日直？」
「そうです、先輩は？」
「呼び出し。」
あー...と察したように言えば、別にやらかした訳じゃねぇよ、とデコピンされた。わりと痛い。
放課後、職員室前で鉢合わせした万里先輩。
ここ数日でわりと話せるようになってきた気がする。
＿＿友人との会話から数日、春組の公演の稽古が始まり、中々に寮が忙しなくなってきた。
次の公演はアリスがモチーフだそうで。
(咲夜先輩も真澄くんも春組だっけか)
「万里先輩は、秋組ですもんね。」
「あ？まあそうだけどよ...なんの話だ？」
「こっちの話です。」
ますますわかんねぇよ！なんてつっこむ先輩は、前までは怖かったはずなのに、今ではあはは！なんて笑えるようにまでなった。慣れってすごい。
「そだ、どうせだし一緒に帰んね？」
「いいですよ。」
△▼△
「え？！万里先輩ゲームとかするんですか？！」
「まぁな。」
「不良は大体ラップしてるもんだと...」
「なんだよそのイメージ。」
夕暮れの帰り道。
話はとんでもない方向に傾いていた。
(まさか万里先輩がゲーマーだとは...なんたる偶然。)
人は見た目に寄らないというか、なんというか。
ともかく、万里先輩がゲーマーだということは必然的に＿＿＿
「じゃあ、万里先輩が“たるち”さんだったりするんですか？」
思わず真剣な顔で万里先輩の顔を見つめてしまう。
その顔は、酷く整っていた。
そのとき、見つめていた顔が、歪み出した。
＿＿万里先輩が、吹き出したのだ。
「...何がおかしいんですか。私真剣に聞いてるんですよ！！」
むぅ、なんて効果音がつくくらい顔が膨らむ。
「いやっ...俺が、たるちさん...っなんて...っぷはっ！！」
「...ということは、万里先輩じゃないんですね。」
そう言ってそっぽを向けば、わりぃわりぃと、万里先輩は落ち着いてきたようだった。
「俺は、たるちさんじゃねぇよ。」
「じゃあ誰がたるちさんなんですか？」
「教えねぇ。」
＿＿また、これだ。皆して教えてくれない。
(そこまでして教えない理由はなんなんだろ。)
そんなことをここで考えたって何の意味もないのに、ダラダラと考えてしまう。
「じゃあ、万里先輩は何さんなんですか」
「俺？俺はNEOさんだよ。」
「...は？！」
本当に、人は見かけによらないらしい。
「ちなみにAは？」
「私はるな子さんです。」
「は？！」
それは、お互いに。
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雨村(プロフ) - 夢花(仮垢)さん» わわわ！！！本当ですね！！笑なんだか危ない感じに……( 報告ありがとうございます、修正しておきます！！ (2018年10月14日 22時) (
レス) id: a3cc1f37d6 (このIDを非表示/違反報告)
夢花(仮垢) - 36のとこで、勉強がべんきになってますぞ…最初色んな意味でビビりましたわw (2018年10月14日 21時) (レス) id: 1ce7d18474 (このIDを非表示/違反報告)
雨村(プロフ) - にゃるさん» ありがとうございます…！！最近は更新ペースがなかなか安定しなくて本当申し訳ないです。頑張ります！！！ (2018年8月22日 1時) (レス) id: 291ab6483c (このIDを非表示/違反報告)
にゃる(プロフ) - いつも更新楽しみにしています。これからも頑張ってください (2018年8月21日 21時) (レス) id: 1eb7bde713 (このIDを非表示/違反報告)
雨村(プロフ) - 通行人Ａさん» ほんとだ！！間違いです、すみません(><)ご指摘ありがとうございます！！修正しておきます。 (2018年8月21日 11時) (レス) id: a3cc1f37d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨村 | 作成日時：2018年7月23日 0時
