かまって？ ３

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横尾side









噛み付く勢いの裕太に

イライラを隠しきれてないミツ…、、




横「はぁ…。でも正直…、
俺もそれずっと気になってたんだよね、、
ミツが裕太をAちゃんから遠ざける必要はないんじゃない？
どうするかは Aちゃんが決めることだし」



裕「そーだそーだ！邪魔するな！」



宏「……だめなんだよ…」



横「え？」





目を逸らして呟いたミツの声は


弱々しくて聞き取れなかった






裕「なに！？聞こえない！」



宏「っるせーな。とにかく
裕「Aさんの元カレと俺はちがう」



宏「…は？」



…ん？




真っ直ぐにミツを見て言った裕太に

ミツも顔を上げ、裕太に視線を合わせた




裕「…莉子さんに聞いた」



横「なんのこと？」



裕「Aさんが前に彼氏に裏切られたって」



っ！？



横尾「彼氏？」





裕太が知らないってことは

Aちゃんが新人だった頃に付き合ってた人…？







裕「うん。それがいつ頃の話なのかとか
詳しくは聞いてないけど、辛い思いしたって…」



…、



宏「聞いたんなら諦めろ。お前には無理」



裕「なんで！？」



宏「社内にファンクラブできてるようなやつに
Aを幸せにできるとは思えない」



裕「はぁあ？それ関係なくない！？
てかファンクラブとか俺は興味ないし！」



宏「Aの気苦労が絶えなさそうじゃん。
つうかそもそも、女選びたい放題のお前が
絶対に心変わりしないとは言い切れない」






…なるほど、そういうことね





裕「心変わりなんてしない」



宏「わかんねぇだろ」



裕「はぁ！？しないってば！！」



宏「なんで言い切れんだよ！！
裕「言い切れる！！」
横「ちょっ、２人ともストップ！！
…はぁ、落ち着きなよ。」



宏「玉が一人で騒いでるだけだろ」

裕「はぁ！？まじなんなの！？」
横「裕太！！…ミツも」







何があったのか詳しくはわからないけど


Aちゃんを守りたいっていう
ミツの強い気持ちは痛いほど伝わってきた




その気持ちが、Aちゃんの先輩としてなのか

男としてなのか…、、



ミツに聞いてもきっと、前者だと言い張るだろう

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