あなただけ。 ページ27
その日一日、アルバスにとってはいつもよりずっと長いものだった。
ようやく夕食の時間になり、アルバスはチョコレートの入った箱を持ってAを探した。
大広間の前でAを待っているとAが歩いてくるのが見えた。
「アルバス！」
ア「A＿＿＿＿その袋は？」
現れたAの両手には大量のチョコが入った紙袋。
「これはみんなから」
その言葉にアルバスの胸がズキッと痛む。
それって、他の男のもあるのかな。
いや、なに考えてるんだ。
自分はAと付き合っている贅沢者だ。
Aとお揃いの気持ちを持っているだけで幸せ者なのだからこんなことで嫉妬して＿＿＿＿。
そう考えているとアルバスの考えを悟ったようにAはクスッと笑う。
「これは全部女の子から」
ア「そうだったの？」
「うん。男の子のは貰ってないの。一回危ない目に合いそうになったから」
ア「危ない目？」
「うん。二年生の時、愛の妙薬を盛られたことがあって。クロエがいなかったら大変だったの。それ以来男の子のは断ってる」
でもね、とAは続ける。
「そんな目にあってなくてもアルバスが彼氏になってからは誰からも受け取らない。アルバスは特別だから」
特別、という言葉にアルバスの胸は高鳴る。
目の前にいるAがどうしようもなく愛おしい。
ア「これ、受け取ってくれると嬉しい...です」
アルバスはAにそっとチョコレートを差し出した。
「ありがとう、アルバス」
Aは嬉しそうに笑ってチョコレートを受けとる。
「ラッピングも可愛い」
ア「どうせならラッピングも頑張りたくて」
「直ぐに感想言いたいから夕食の後に会える？」
ア「うん、もちろん」
Aはありがとう、と頬を薔薇色に染めて微笑んだ。
遅くなったけどAに渡せて良かったな、とアルバスは改めて思った。
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ななや(プロフ) - のあさん» コメントありがとうございます！スコーピウスすごく可愛くて私も好きです！これからもアルバスとスコーピウスらしさを大切に頑張っていきますね♪ (2023年5月5日 11時) (
レス) id: 1c4dcb9b3d (このIDを非表示/違反報告)
のあ - 主さんの小説大好きです！私はスコーピウスが推しなのですが、アルバス夢に出てくるスコーピウスもとっても可愛くて友達思いで最高です！応援してます(^^) (2023年5月5日 2時) (レス) @page50 id: 2df4511353 (このIDを非表示/違反報告)
ななや(プロフ) - 譜面さん» コメントありがとうございます。そう言っていただけて嬉しい限りです⸜ ෆ ⸝ (2023年2月23日 10時) (レス) @page6 id: 1c4dcb9b3d (このIDを非表示/違反報告)
譜面 - 主さんの書くアルバス可愛すぎます。大好きです。 (2023年2月22日 23時) (レス) @page5 id: 7872d75835 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ななや | 作成日時：2023年2月19日 19時
