なにが欲しい？ ページ28
それから夕食を終えたアルバスとAはキッチンで落ち合った。
バレンタインが終わってからのキッチンは静かでAはチョコレートを細かく刻んで材料を加えて出来上がったものをアルバスに渡した。
「ショコラショーだよ」
ア「ありがとう」
アルバスは一口飲んでその美味しさに瞳を輝かせた。
アルバスの隣に座ったAはアルバスのくれたチョコレートを取り出した。
「食べていい？」
ア「うん、美味しいはず」
「ありがとう」
Aは青色のリボンをシュルッとほどいて箱を開ける。
「いい匂い」
中には丸や四角の綺麗なチョコレートが並んでいた。
「いただきます」
Aはチョコレートをつまみ上げて口に入れる。
アルバスはその光景をドキドキしながら見つめた。
「んっ、美味しい！フルーツ入ってる！」
Aは美味しさに緩んでいく頬を抑えて満足そうににこにこする。
アルバスは安堵に息を着く。
「アルバスすごい、シェフみたい！」
ア「誉めすぎだよ」
まだ食べたいけど明日に取っとく、と名残惜しそうにリボンを締めるAにアルバスはAのためならいつでも作るのにな、と思った。
ア「A、」
「なに？」
顔を上げたAにアルバスはキスを落とした。
Aの唇はチョコレートを食べたせいか、いつもより甘い。
ア「甘い」
「チョコレート食べたから＿＿＿そうだ、」
ア「なに？」
「ホワイトデーなにが欲しい？」
ア「急だな。まだ一ヶ月も先だ」
「一ヶ月なんて直ぐだよ」
確かにAと出会ってからは一ヶ月なんてあっという間に感じる。
ア「Aがくれるものならなんでも嬉しい」
「たまには欲張ってもいいのに」
たまには、なんてAは言うけど先ずもってAを独占している時点で自分はかなり欲張っていると思う。
ア「じゃあ＿＿＿その日はずっとAといたい」
アルバスはAを抱きしめて耳元で囁く。
Aの鼓動が早くなる。
「じゃあ決まりね」
Aはアルバスを抱き締め返して瞳を閉じた。
こうしてホワイトデーは一日中二人で過ごすことに決定された。
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ななや(プロフ) - のあさん» コメントありがとうございます！スコーピウスすごく可愛くて私も好きです！これからもアルバスとスコーピウスらしさを大切に頑張っていきますね♪ (2023年5月5日 11時) (
レス) id: 1c4dcb9b3d (このIDを非表示/違反報告)
のあ - 主さんの小説大好きです！私はスコーピウスが推しなのですが、アルバス夢に出てくるスコーピウスもとっても可愛くて友達思いで最高です！応援してます(^^) (2023年5月5日 2時) (レス) @page50 id: 2df4511353 (このIDを非表示/違反報告)
ななや(プロフ) - 譜面さん» コメントありがとうございます。そう言っていただけて嬉しい限りです⸜ ෆ ⸝ (2023年2月23日 10時) (レス) @page6 id: 1c4dcb9b3d (このIDを非表示/違反報告)
譜面 - 主さんの書くアルバス可愛すぎます。大好きです。 (2023年2月22日 23時) (レス) @page5 id: 7872d75835 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ななや | 作成日時：2023年2月19日 19時
