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#20 駄々をこねる ページ20

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なんやかんやで放課後。

待ち望んだ放課後…


今日は色々とありすぎて疲れた。


けれどどうしてもこの二人をおさえなくちゃ(白目)


『…あの〜、話聞いてくれます…?』

「「やだ」」

『え』


即答されてAちゃん心が痛いよ←


「だいたい、なんなんですかあのクラス!
あんなクズばっかなんてこの先思い知れるよっ」

変わらずの可愛さで頬を膨らませる真冬さん。
その頬はかすかに赤く染まっていて
罪悪感を覚えた


『…真冬さん、ほっぺ見せて』

「え?」


ぽかん、とする真冬さんに近づき、頬を触る


「えっちょ、なにするんですかっ?!」

『いいから』


かすかに熱を持っていて、きっと今でも少し痛むと思う。
それでも真冬さんは、あたしを庇って、守ってくれて、怒ってくれた


『…ごめんなさい、こんな事になるとは思ってなかったの』


言い訳混じりな謝り方しかできないあたしは、どれだけ最低なのだろうか


おととい会ってたまたま仲良くなった二人に迷惑をかけて、怪我するような事にまで話を膨らませてしまった


『そらるさんに話さないで、そのまま…兄のまま生きていれば…』

「そんな事ない」


溢れかえる後悔を口にした途端、そらるさんに肩を掴まれた。

肩を掴む手は少し震えていた。
その震えがなんなのか、あたしにはわからない。

でも、これだけはわかる


『そらるさん、泣かないで』


あたしのために、あたしのために泣いてくれてる


「そんな事、言わないでよ…

俺は、Aさんのこと知れて、良かったって思うよ

だから、そんなこと言わないで」


あぁ、そらるさんの綺麗な顔に涙が滲んでいく。

その涙を指で拭うと、そらるさんは笑ってくれた


「信じてって、言ったでしょ?」


そう言って、あたしを抱きしめてくれた。



さっきの、優しいそらるさんの体温があたしを包んだ。




「…あの〜一ついいですか。
いや一つじゃないけど…」

いつの間にか二人の世界に入っていたあたしたちをムスッとした顔で睨む真冬さん。


「いつ仲良くなったんですか?!僕もまふまふって呼ばれたい〜っ!」

可愛く我儘をいう真冬さんは、まるで駄々をこねる子供のよう。


『あっ、やっぱりまふまふさんだったんだ』


「「反応うっす」」



なんとあたし、今日1日であの有名歌い手様と仲良くなってしまいました。



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#21 改めまして。→←#19 見て見ぬ振り



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一応歌い手の、みにまーむ(プロフ) - 栗山さん» すみません。自分勝手で… (2018年3月30日 23時) (レス) id: 69f1870dfa (このIDを非表示/違反報告)
栗山(プロフ) - 一応歌い手の、みにまーむさん» 大丈夫です!また通知いただければ飛んでいきます! (2018年3月30日 23時) (レス) id: 0cac728535 (このIDを非表示/違反報告)
一応歌い手の、みにまーむ(プロフ) - 栗山さん» 時間がある時でもいいですか? (2018年3月30日 22時) (レス) id: 69f1870dfa (このIDを非表示/違反報告)
栗山(プロフ) - 一応歌い手の、みにまーむさん» コメントありがとうございます。もしよければ詳しいお話聞かせていただけないでしょうか…?掲示板を作っていただけると幸いです!Twitterでも可能です! (2018年3月30日 22時) (レス) id: 0cac728535 (このIDを非表示/違反報告)
一応歌い手の、みにまーむ(プロフ) - 歌い手さんを使わずに、同じような設定で作品を書いてもいいですか? (2018年3月30日 10時) (レス) id: 69f1870dfa (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:栗山 | 作成日時:2017年9月2日 13時

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