織って絡めてまた絡む ページ12
すると、蕣の裏からひょっこりと
ろくろ首が現れた
ろくろ首「あたいが、織りかた教えるよ」
蕣「あら、仕事が減って助かるわ」
私の服を奪って、蕣達は去って行った
ろくろ首「大丈夫かい?辛かっただろうね
あたいはあんたの味方だから、大丈夫だからね」
A「ここから、どうやったらでれるの?
教えてよねぇ?!」
ろくろ首の言葉に耳を向けず、問いただす
ろくろ首「残念ながら、無理だね
方法があるなら私だって、早くこんな所から出たいさ」
A「私は絶対に脱走してやる」
足の鎖を見て、歯ぎしりする
ろくろ首「やめな、今よりもっと酷い
扱いになるよ。安い金で、男共の相手をするんだよ?いいのかい?」
A「嫌だぁヒグッウうぁぁ、なんでよぉ」
目から涙が溢れる
ろくろ首「今はここで織物を織るしか
出来ることはないんだよ」
A「男の相手は?」
ろくろ首「それは、廓言葉をおぼえてからさ
それまでは他の遊女のために、着物を織るのが
ここの規則さ」
すると、体温を感じない手が私の手の上に
覆い被さる、
ろくろ首「頑張りましょう?」
そして、私は機織り機の使い方を教わった
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作者名:初風彩 | 作成日時:2019年6月22日 19時