世界一大嫌いな宮侑と付き合うまでの話。【HQ】 (ページ11)

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角名倫太郎そういえばAって侑のこと名前で呼ばないよね
角名倫太郎いつも「片割れ」とか「あいつ」って言ってるような気がする
宮治それかフルネームで呼んでるよな。しかも「ミヤ=アツム」みたいな感じで
角名倫太郎ミヤ=アツムwww
A やっぱちゃんと名前で呼んだほうがいいのかな
角名倫太郎まあ、ちょっとは距離が縮むんじゃない? 明日挨拶とかしてみたら?
A別に縮めたいわけじゃないんだけど
角名倫太郎素直じゃないよね
Aは??どゆこと??

こんな会話があった翌朝、朝練の準備をしていた私は双子よりも早く体育館に着いていた。

もちろん一番乗りは北さんだったけど。

挨拶ぐらいならしてもいっか、なんて考えてるうちに金髪の方の双子が来た。

「おはよう、侑くん」

「あ、Aちゃんおはようさん」

「「えっ」」

二人揃って反応が遅れて出る。

「いきなりなんやねん」

「きしょっ…」

「こっちのセリフやわ！」

いつも通りの口論が始まって、ちょっと安心してる自分がいた。さっきの変な空気よりこっちの方が心地良い。

「あれだけ喧嘩する仲で君付けとちゃん付けって…」

「おもろいな」

後ろで見ていた角名と治にツッコまれていたのは無視しておこう。