検索窓
今日:7 hit、昨日:2 hit、合計:36,944 hit

いいこと ページ8

宮「思ったんだけどね、」


宮下は、若武の腕を強く自分に引きつけながらニッコリと笑った。


宮「私ってリーダーの彼女なんだから、これからはKZ活動にも参加しなくちゃいけないよね。」


その一言が、爆弾発言となって俺らの間で騒ぎが起こった。


上「参加しなくていい、マジでっ!」


隣にいた上杉が突っ立って叫ぶ。


反対側の小塚も顔を引きつらせた。


小「簡単に見えるだろうけど、いろいろと大変だからね。やめといた方がいいよ。」


話合ってもいないのに、みんなが一瞬で心を一つにして、必死に宮下を止める。


美「危険もあるしさ。」


七「ん、体力的にキツいことも多いと思うし。」


『俺なんて、背中を怪我したからね!』


黒木が説得にかかる。


黒「このチームは、メンバーの関係者だから受け入れるっていう組織じゃないんだ。若武の彼女なら、彼女らしさは二人の間で発揮しておいた方がいいと思うよ。」


そう言った黒木から目を逸らして、宮下は彩と俺を交代交代に指を差した。


宮「そこに二名、女子がいるじゃん。」


攻撃の矢が俺と彩に飛ぶ。


宮「どうせ誰かの彼女なんでしょ。つまり女禁制じゃないってことじゃん。その子達にできるんなら、私にだってできる。絶対、KZに入るからね。」


は?


うっざー、俺、そろそろキレるよ。


『おい、テメェ何言ってんだよ。あのさぁ、俺はともかく、彩のことをそんな風に言うのはやめろ。少なくとも、彩はあんたの五倍以上は努力してんだよ。だからさぁ、彩にそんなこと言うんじゃねぇよ。』


俺は宮下を睨みつけてそう言った。


みんな驚いた顔をしていた。


『ごめんごめん、ついキレちゃったよ。今後は気をつけるよ。』


上「ああ、古川の言う通りだ。おまえなぁ、園児か?入るって言い張れば、入れるってもんじゃねーだろうが。しかも自分と立花を同じだと思ってるし。十年早ぇよ。立花は、ずっ努力してきてんだからな。」


上杉が彩のことをそこまで言うなんて思わなかった。


あいつ、いつもは女嫌いだけど、たまにはいいこと言うじゃんか。


てか、俺は?


宮「ねぇ、臣ぃ、」


宮下は俺と上杉を睨みつけてから、その視線を若武に移す。


睨まれた俺は、舌打ちをしてから睨み返す。

俺も→←何か変



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.4/10 (28 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
25人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

草生える(プロフ) - 加奈さん» ふぁ!? (2020年3月18日 13時) (レス) id: edfdfc9735 (このIDを非表示/違反報告)
加奈 - 七鬼をどうやって手懐けよう…? (2020年3月18日 13時) (レス) id: b3d6820988 (このIDを非表示/違反報告)
草生える - あ、いや、そうならないかもしれませんけど。 (2019年9月13日 21時) (レス) id: bd0db97313 (このIDを非表示/違反報告)
草生える - そうしてみます!ありがとうございます。 (2019年9月13日 21時) (レス) id: bd0db97313 (このIDを非表示/違反報告)
由香里 - 夢主ちゃん、翼と同じタイミングで一緒にバーンってなって、病院で仲良くなって忍が嫉妬…。とかどうでしょう! (2019年9月13日 18時) (レス) id: 70dce2c9c8 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:草生える x他2人 | 作成日時:2019年8月28日 9時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。