いいこと ページ8
宮「思ったんだけどね、」
宮下は、若武の腕を強く自分に引きつけながらニッコリと笑った。
宮「私ってリーダーの彼女なんだから、これからはKZ活動にも参加しなくちゃいけないよね。」
その一言が、爆弾発言となって俺らの間で騒ぎが起こった。
上「参加しなくていい、マジでっ!」
隣にいた上杉が突っ立って叫ぶ。
反対側の小塚も顔を引きつらせた。
小「簡単に見えるだろうけど、いろいろと大変だからね。やめといた方がいいよ。」
話合ってもいないのに、みんなが一瞬で心を一つにして、必死に宮下を止める。
美「危険もあるしさ。」
七「ん、体力的にキツいことも多いと思うし。」
『俺なんて、背中を怪我したからね!』
黒木が説得にかかる。
黒「このチームは、メンバーの関係者だから受け入れるっていう組織じゃないんだ。若武の彼女なら、彼女らしさは二人の間で発揮しておいた方がいいと思うよ。」
そう言った黒木から目を逸らして、宮下は彩と俺を交代交代に指を差した。
宮「そこに二名、女子がいるじゃん。」
攻撃の矢が俺と彩に飛ぶ。
宮「どうせ誰かの彼女なんでしょ。つまり女禁制じゃないってことじゃん。その子達にできるんなら、私にだってできる。絶対、KZに入るからね。」
は?
うっざー、俺、そろそろキレるよ。
『おい、テメェ何言ってんだよ。あのさぁ、俺はともかく、彩のことをそんな風に言うのはやめろ。少なくとも、彩はあんたの五倍以上は努力してんだよ。だからさぁ、彩にそんなこと言うんじゃねぇよ。』
俺は宮下を睨みつけてそう言った。
みんな驚いた顔をしていた。
『ごめんごめん、ついキレちゃったよ。今後は気をつけるよ。』
上「ああ、古川の言う通りだ。おまえなぁ、園児か?入るって言い張れば、入れるってもんじゃねーだろうが。しかも自分と立花を同じだと思ってるし。十年早ぇよ。立花は、ずっ努力してきてんだからな。」
上杉が彩のことをそこまで言うなんて思わなかった。
あいつ、いつもは女嫌いだけど、たまにはいいこと言うじゃんか。
てか、俺は?
宮「ねぇ、臣ぃ、」
宮下は俺と上杉を睨みつけてから、その視線を若武に移す。
睨まれた俺は、舌打ちをしてから睨み返す。
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草生える(プロフ) - 加奈さん» ふぁ!? (2020年3月18日 13時) (レス) id: edfdfc9735 (このIDを非表示/違反報告)
加奈 - 七鬼をどうやって手懐けよう…? (2020年3月18日 13時) (レス) id: b3d6820988 (このIDを非表示/違反報告)
草生える - あ、いや、そうならないかもしれませんけど。 (2019年9月13日 21時) (レス) id: bd0db97313 (このIDを非表示/違反報告)
草生える - そうしてみます!ありがとうございます。 (2019年9月13日 21時) (レス) id: bd0db97313 (このIDを非表示/違反報告)
由香里 - 夢主ちゃん、翼と同じタイミングで一緒にバーンってなって、病院で仲良くなって忍が嫉妬…。とかどうでしょう! (2019年9月13日 18時) (レス) id: 70dce2c9c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:草生える x他2人 | 作成日時:2019年8月28日 9時