七鬼忍の婚約者4【探偵チームKZ事件ノート】

見てごらん ページ23

宮下が帰った後、俺はその場から動けないでいた。


あの事、言ってよかったのか？


俺は地面を見ながらそんなことを思っていた。


すると誰かと手が頭に乗った。


顔を上げて振り返ると、黒木がいた。


黒「お疲れ様、今までよく頑張ったね。」


『そんなこと言って、絶対信じてないだろ。』


黒木はクスクス笑う。


黒「ちゃんと信じてる。それより見てごらん、あれ。」


また笑いながら黒木はポケットからペンライトを出した。


ライトを点けると、みんなが隠れていた門の後ろを照らす。


『何であんなんなってんの？』


そこに植わっていた一位の葉が、たくさん千切れて地面の下が緑色になっていた。


黒「アーヤと古川が話に詰まったり、迷ったりするたびにに、みんながハラハラ、イライラして手の届くところにある葉っぱを毟り取るもんだからさ、あんなになったわけ。それと、古川が言ったことを聞いた時、みんな手を止めて真剣に聞いていたよ。」


彩が笑いだした。


つられて俺も笑う。


上「笑うなっ！」


美「誰のせいなんでしょ！」


小「ひどいよ！」


『ごめんごめん。(笑)』

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