七鬼忍の婚約者4【探偵チームKZ事件ノート】

居残り ページ18

俺は今日、居残りで先生と話してる。


いや、俺がクールボーイの話をしたら、クールボーイファン達と何故か語り合おうってなったんだよ。


咲夜の寝顔を盗撮した写真を待ち受けに設定してたんだよ。


何でって？


可愛いから。


それで、それがバレてその写真をどこでゲットしたって話になったんだよ。


『あー、俺そろそろ帰んないと。じゃ、さよなら！』


そう言って逃げるように去っていく。


走って駅に行くと、電車に飛び乗る。


やっば、秀明行かなきゃな。


電車から降りると、また走り出す。


『帰ったよ。』


そう言って荷物を置くと、手を洗って靴下を脱いで部屋に直行する。


クローゼットを開いてタンスを開ける。


制服をハンガーにかける。


そして、今日は長袖のTシャツを着て上からパーカーを着た。


それからズボンを履いて靴下を履く。


『じゃ行ってくるよ！』


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美「では幸運を祈る！解散っ！」


そして解散した。


今日、秀明が終わったら、彩と翼と上杉と俺は梅津クリニックに行く。


俺は若武より役に立たないけど、詐欺師能力があるらしい。


確かに、言い訳は得意だ。


俺は彩の教室の授業が終わる少し前まで、暇だからカフェテリアでコーヒーとかを飲んだりしてた。


ふと、腕に着けている時計に目をやる。


そろそろ時間か。


椅子から立ち上がってカフェテリアから出る。


階段を下りて、彩の教室の方に向かう。


教室の前の廊下には、上杉と翼がいた。


『上杉、来たんだ。よかった。』


一分くらいして、彩が出てくる。


が、こっちに来ようとしない。


『早く行こ。』


そう言って歩き出す。


…と思った？


周りには野次馬がいっぱいいた。


道理で彩が来ないわけだ。


「お、KZじゃんっ！」


「おい、上杉と美門だぜ。あと一人は誰だ？」


早く退いてくれないかな。


「KZレギュラーと元KZ、それに謎の女子、三人そろって何してんだ。」


「こんな低層階、上杉と美門が来るようなとこじゃねーだろ。」


「近くで見たの、初めてっ！」


「超カッコいいよね、やっぱ。」


「ん！人種が違うって気さえする。」


上杉は野次馬に向かって刺すような視線を飛ばした。


みんな後ろに下がっていく。


翼がそこを通るからまた下がっていく。


上「立花、行けよ。」


上杉が翼の背中を顎で指した。

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