恋なんて ページ11
黒「KZは、リーダーを失ったんだ。」
そう言ったのは黒木。
黒「舵を失った船のようなものだ。このままじゃ進めない。まず仮のリーダーを立てよう。若武の推薦を受けた美門、おまえ、やれ。」
翼は一瞬、腑に落ちない表情になる。
美「黒木は?」
まあ、黒木も候補者だもんね。
黒「俺は、自由にさせといてくれ。調べたいこともあるから、全体に目を配るのは無理だ。だいたいそういうキャラじゃないしね。」
苦笑した黒木に、翼が頷く。
美「わかった、いいよ。」
なんか、軽いな。
美「じゃ、俺が仮リーダーってことで。」
忍が立ち上がって、自分の席を立つ。
七「ここが真ん中だぜ。替わろう。」
二人が入れ替わる。
美「では、仮リーダーから提案を一つ。」
なんか、性格は変わるけど、スピードは若武と変わらないな。
美「まず未来図を固めない?俺達KZがたどり着くべき理想の結論を、先に決めるんだ。その次に、そこに行き着けるような方法を考える。これからKZを、どうしていきたい?」
すると彩が真っ先に答える。
彩「元のKZに戻りたい!」
みんなが彩を見るもんだから、彩は少し恥ずかしそうに付け加える。
彩「KZは今、チームとして充実できてると思う。だから変えたくないんだ。このまま皆で、頑張っていきたい。」
小塚が同意する。
小「僕も、若武に戻ってきてもらうのがいいと思うよ。」
黒木も共鳴する。
黒「まあ、それが一番落ち着く形ではあるね。」
俺は言う。
『大丈夫だ。恋なんて、穴に落ちるようなものだから。』
そう、俺は少し経験がある。
いや、いっつも告ってくる奴がしつこいから、俺も好きって言っておいたんだよ。
なんとなくね。
でも、話したりしてるうちに、だんだん好きになったんだよ。
今は何でだろうって思うくらい、自然にね。
『若武だってそのうち目が覚めて、何で好きだったのか分からなくなるよ。それで真っ当になって戻ってくる。』
彩は頭にハテナマークを浮かべる。
俺には見えるんだよ。←
多分、俺が恋とかしたことないと思ってるんだろうね。
失礼な。
上「でも若武は、あの女にのぼせて、KZを放り出しやがったんだぜ。その馬鹿さを許すのか。KZへの裏切りだろーが。」
上杉は相変わらず厳しい表情だ。
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草生える(プロフ) - 加奈さん» ふぁ!? (2020年3月18日 13時) (レス) id: edfdfc9735 (このIDを非表示/違反報告)
加奈 - 七鬼をどうやって手懐けよう…? (2020年3月18日 13時) (レス) id: b3d6820988 (このIDを非表示/違反報告)
草生える - あ、いや、そうならないかもしれませんけど。 (2019年9月13日 21時) (レス) id: bd0db97313 (このIDを非表示/違反報告)
草生える - そうしてみます!ありがとうございます。 (2019年9月13日 21時) (レス) id: bd0db97313 (このIDを非表示/違反報告)
由香里 - 夢主ちゃん、翼と同じタイミングで一緒にバーンってなって、病院で仲良くなって忍が嫉妬…。とかどうでしょう! (2019年9月13日 18時) (レス) id: 70dce2c9c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:草生える x他2人 | 作成日時:2019年8月28日 9時