第5話 ページ6
ｶﾞﾀ……ｶﾞﾀ……ｺﾞﾝｯ
「痛った！？」
盛大に頭を何かにぶつけた。
あまりの衝撃に、そのままの勢いで目も覚める。
「(そうだ……私、倒れて……！！
……って、ここ何処！？)」
ガタガタとお世辞にも乗り心地がいいとは思えない乗り物に乗っている。なんだこれ、どういう状況？
ていうか私だけじゃない。かなりの人数が、この……これ……なんだっけ？
ああ、そうだ、馬車！馬車に乗っているようだった。
私が乗っている車両？の後ろにも、沢山の人が乗った馬車が続いていた。
私が乗っている馬車は、どうやら先頭を走っているらしい。
『あぁ……良かった、目が覚めたのねお嬢ちゃん』
「へ……、あ！はい！」
突然隣に座っていたお婆さんが、安心した様子で声をかけてくれた。ずっと寝ている私を心配してくれていたらしい。
『貴女もきっと大変な思いをしたのでしょう？
でももう大丈夫よ……何たって、これからはアーサー王が守ってくださるんだもの。』
「あーさーおう？」
『ええ、そうよ、円卓の騎士を束ねるブリテンの王様。
私たち難民も受け入れてくださるんですって！なんて優しい方なのでしょう……』
え……、
ちょっと待って、
アーサーって、
アーサー王伝説の？
アーサー王伝説のアーサー王！？！？
「(うん……これは……うん……)」
相変わらず打撲した肩は痛いし、頭も少しふらふらするけど……！！
「最高の夢じゃん……！」
『ええ、本当に。夢のようだわ』
寝る前にあんな事を考え込んでいたからだろうか、私はとんでもない夢を見ているらしい。
何にせよ、夢なら楽しんだもん勝ちだ。
……いや、幼い頃からの夢が叶うかもしれないのだ。楽しいに決まっている。
「(わあ……、すごい……)」
目の前に広がる巨大な白亜の城壁。
歓喜の声を上げる難民の人々と同じぐらい、わくわくしてしまう。
運が良ければ、憧れの騎士達にも会えるかもしれない……！
『やった！これで俺達は安全だ！』
『アーサー王万歳！』
『アーサー王万歳！』
難民達の歓声と共に、馬車は無事に城門を通り抜け、城下町へと突入する。
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蛙奈(プロフ) - コメント失礼いたします。この先の続きがあったような気がするのですが、消してしまったのでしょうか？|ω･`) (2021年6月30日 0時) (
レス) id: 443dc62262 (このIDを非表示/違反報告)
フェニックス(プロフ) - vannyさん» 此方こそ､宜しく御願い致しますm(_ _)m (2018年11月19日 18時) (レス) id: 8e3aac7538 (このIDを非表示/違反報告)
vanny(プロフ) - フェニックスさん» ありがとうございます！これからもどうかよろしくお願いいたします。 (2018年11月19日 18時) (レス) id: 08ddc0064c (このIDを非表示/違反報告)
フェニックス(プロフ) - vannyさん» 更新､頑張って下さい! (2018年11月19日 18時) (レス) id: 8e3aac7538 (このIDを非表示/違反報告)
フェニックス(プロフ) - vannyさん» 大丈夫ですよ…おお､同じ人いた!!(青王･バサスロ)…兄弟がプレイしてるし､うーん…殺らせてくれるか不明ですけど(苦笑) (2018年11月11日 20時) (レス) id: 8e3aac7538 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：vanny | 作成日時：2018年10月7日 4時
