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白雪姫 1 ページ13

入り口が騒がしくなってきた。
杏は絵に向かっていた神経を外に向ける。


「遅かったな」
美術の先生が呆れたように言う。


「あはは、すみません」
「………」
ドアの前にいたのは、親友の咲とクラスメイトの緑間。
咲が見つからないのではなかろうかと
、不安にかられていた杏はほっと息をついた。


「…言い訳は後で聞く。とりあえず
授業を受けなさい」
「はい」
「…はーい」


二人は絵の具で所々汚れた、美術室の椅子に座った。
「ごめん…迷っちゃって」
すぐさま、咲が謝ってきた。
「大丈夫だよ。むしろ、私が先に来たのが悪かったから…」


杏は申し訳なくなった。
咲が極度の迷子体質ということはこの学校で自分しかいないのだ。
私がしっかりしないといけないのに…


そう思う度に、激しい自己嫌悪に陥った。
私はなんて駄目な奴なのだろうと。


「こちらこそごめんね…」
咲に謝っておいた。この方が良いだろうと。


「んー? なんで杏ちゃんが謝ってんの?」
しかし、隣から不思議そうな声が聞こえた。
高尾和成。
それが彼の名前だ。


「あ、でも、私…」
「杏ちゃんは美術係だろ?仕方なくね?」
「そうだけど…」
高尾は少し顔をしかめ、杏に向かいあった。


「杏ちゃんにはやる仕事があったから仕方ないだろ。
誰にでも優しくできるのは、杏ちゃんのいいところだし、そういうところが好きなんだけど、
そんな自分を苦しめなくていいと思うぜ?」
そんな言葉が返ってきた。
「…うん、ありがとう。高尾くん」
杏は素直に嬉しくなり、微笑む。


「ちょいと、お二人さん?」

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設定タグ:黒バス , 夢小説 , おとぎ話風   
作品ジャンル:アニメ
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裕利 - 見たよ!凄く面白い! (2014年10月9日 21時) (レス) id: 679b7f06a5 (このIDを非表示/違反報告)
スズカ(プロフ) - アリア°さん» 初コメありがとうございます! 亀更新になりそうですが、暖かい目でよろしくお願いします!! (2014年6月18日 20時) (レス) id: 89ceca5609 (このIDを非表示/違反報告)
アリア°(プロフ) - 面白いです!更新頑張って下さい!楽しみにしてます! (2014年6月18日 17時) (レス) id: a9e502fefd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:スズカ | 作成日時:2014年6月11日 0時

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