懺悔 -satoshi- ページ38
･
あぁついに、
ついに、
彼が全てを話してしまった。
s「これが全てだよ。」
彼の過去をみんなに知られるのが、一番怖かったのに
彼が消えてしまわないように、ずっと隠してきたのに
なんでだよ、･･･しょーくん。
n「な、･･･なんだよ、それ」
静かに話を聞いていたニノが、茫然と口を開いた。
相葉ちゃんと松潤は、静かに涙を流している。
n「そ、んなの･･･そんなの･･･」
いつもよく回る口が、めずらしく彷徨って。
ニノらしくない歯切れの悪さに、また胸が痛くなる。
n「翔ちゃん、何も悪くない･･････」
そこでぽろりと、一粒涙が零れて。
そんなニノに続けて松潤も、口を開く。
m「どうして翔さんが、そんなに背負うの･･･？
俺たちだって、罪は同じだよ･･････」
少しでも三人を疑った自分を殴りたい。
翔くんを傷つけないとは言い切れない空間に嫌気がさしていたんだ。
けれど彼にかけられる言葉は、責めや憎しみでもなくて。
a「俺たち･･･ごめんね？翔ちゃん、
ずっと思い出せなくて･･･翔ちゃんの家族を、本当に･･･」
涙で顔をぐしゃぐしゃにした相葉ちゃんが、嗚咽を漏らしながら声を上げる。
そんなみんなに彼は悲しそうに笑って、俯いた。
s「ううん。俺が悪いんだ。」
有無を言わさぬ表情に、どうしていいか分からなくなる。
いつも彼はそうだった。
いつも俺たちを上に乗せて、自分をどん底へ突き落とす。
あの真っ暗な目に俺らが写らなかったのは、翔くんが阻止していたから。
俺たちまで黒に染まらないように、ガラスを張っていたから。
s｢全部俺のせいなんだ。
みんなの家族を、殺した･･･」
ピンと張った冷たい空気なんて、窓から見える白い景色なんて、
今の俺の目には彼しか映らないよ。
o「翔くん、それは違うよ」
小さく出た声は、俺のもので。
震える手をそっと彼の手の上に、乗せた。
･･･冷たいよ。しょーくん、
少しでもあっためようと強く握れば、彼の目が揺らぐ。
o「みんな、悪くないの。
相葉ちゃんも、ニノも、松潤も。
そして翔くんも。
みんな。何にも悪くないんだよ。」
今だ涙を流し続ける三人に、安心させるように微笑みかける。
s「智くんも、･･･悪くないよ？」
上目がちに捉えられた目に、ふっと笑みがこぼれた。
o「そう。誰も･･･
誰も何も、悪くないんだよ。」
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ひまわり(プロフ) - ちー♪さん» ありがとうございます（＾Ｏ＾） 本当ですか？！それは本当に嬉しいです；＿； これからも頑張ります！！ (2015年1月3日 19時) (
レス) id: c2fc12ef7b (このIDを非表示/違反報告)
ちー♪(プロフ) - 完結おめでとうございます！最後には思わず泣いてしまいました・・・これからも応援しています♪ (2015年1月2日 21時) (レス) id: 5698e14306 (このIDを非表示/違反報告)
ひまわり(プロフ) - ひまりさん» ありがとうございます、ダラダラと続いたお話を最後まで読んでいただき、本当にありがとうございます；＿； がんばります！！！ (2015年1月2日 20時) (レス) id: c2fc12ef7b (このIDを非表示/違反報告)
ひまり - こんにちは。完結おめでとうございます。とても素敵なお話で、毎回更新楽しみにしてました。新作楽しみに待ってます。これからも応援してます( ´∀｀) (2015年1月2日 13時) (レス) id: 5be1096a86 (このIDを非表示/違反報告)
ひまわり(プロフ) - 碧李さん» 有難うございます！！！そう言っていただけると、頑張った甲斐があります^_^ 次も宜しくお願いします！本当にありがとうございました（＾Ｏ＾） (2015年1月1日 13時) (レス) id: c2fc12ef7b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひまわり
| 作成日時：2014年7月23日 22時
