マグカップ 2 -kazu- ページ32
・
n「ケチ」
o「ニノにだけは言われたくない」
n「なんでダメなのよ」
o「だってまだ途中だもん、中途半端の見せたくない」
なーんてプロみたいな事言って、話を逸らす。
彼が描いた翔ちゃん、見たかったのに。
o「じゃあ、しっかり休みなね〜。」
ひらひらと手を振って部屋を出て行く大野さん。
･･･やっぱり、俺が調子悪いの知ってたんだ。
何でもお見通しだな、なんて少しだけ、嬉しく感じる。
･
何時間眠ったか分からないけれど、
夢を見た。
s『はじめまして、俺は櫻井翔。』
彼と、会った時の夢。
s『そんなに泣いて、どうしたの？』
店の前で大声で泣いていた俺を優しく出迎えてくれた翔ちゃん。
柔らかい笑顔と優しい声に、余計涙が出たのを覚えてる。
o『俺は大野智。』
後ろからひょっこり顔を出した大野さんは、照れくさそうに笑って。
俺にティッシュを差し出してくれた。
今思えば、初めて会った･･･訳じゃないのに
彼も、また彼も、そして俺も、ごく自然に“はじめまして”だった。
もしタイムマシンがあるならこの時に戻りたい。
何も覚えていない俺らの前で、どんな顔をしていたの？翔ちゃん。
a『俺、相葉雅紀。よろしくね、』
人見知りの彼は簡潔に挨拶をして、温かいコーヒーを淹れてくれた。
ブラックしか飲んだことなかったけれど、本当に美味しかったんだよ。
m『松本潤、です、』
俺がこの家にようやく慣れたころ、潤くんがやってきて。
彼の目を見たときに“俺と同じだ”と思ったけれど、すぐにいい奴だと思ったよ。
相葉さんのコーヒーを飲んで涙を流していたから。
・
場面が変わり、真っ白な雪景色。
隣には相葉さんと潤くん。
a『おーい、リーダー！しょうちゃーん！』
俺の隣の相葉さんは、遠くの二つの影に向かってブンブンと手を振る。
俺と潤くんも一緒になって、手を振った。
けれど二つの影は近づいてくるどころか離れて行く。
なぜ？
そう頭に浮かんだ言葉も強い風にかき消され、結局二人の姿は見え無くなってしまった。
n「…………」
目が覚めて、ふと手を見ると強く布団を握りしめていた。
ただの夢、なのに。
m「ニノ？晩御飯できたよ」
小さくドアが叩かれて、潤くんの声が聞こえた。
驚いて時計を見ると、もう8時を回っていて。
いつもの時間を大幅に過ぎていて申し訳なくなってくる。
けれど潤くんの声を聞いてほっとしたのも、本当だった。
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ひまわり(プロフ) - ちー♪さん» ありがとうございます（＾Ｏ＾） 本当ですか？！それは本当に嬉しいです；＿； これからも頑張ります！！ (2015年1月3日 19時) (
レス) id: c2fc12ef7b (このIDを非表示/違反報告)
ちー♪(プロフ) - 完結おめでとうございます！最後には思わず泣いてしまいました・・・これからも応援しています♪ (2015年1月2日 21時) (レス) id: 5698e14306 (このIDを非表示/違反報告)
ひまわり(プロフ) - ひまりさん» ありがとうございます、ダラダラと続いたお話を最後まで読んでいただき、本当にありがとうございます；＿； がんばります！！！ (2015年1月2日 20時) (レス) id: c2fc12ef7b (このIDを非表示/違反報告)
ひまり - こんにちは。完結おめでとうございます。とても素敵なお話で、毎回更新楽しみにしてました。新作楽しみに待ってます。これからも応援してます( ´∀｀) (2015年1月2日 13時) (レス) id: 5be1096a86 (このIDを非表示/違反報告)
ひまわり(プロフ) - 碧李さん» 有難うございます！！！そう言っていただけると、頑張った甲斐があります^_^ 次も宜しくお願いします！本当にありがとうございました（＾Ｏ＾） (2015年1月1日 13時) (レス) id: c2fc12ef7b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひまわり
| 作成日時：2014年7月23日 22時
