偽り -masaki- ページ27
･
o「本当はね、黒なんだよ。」
伏し目がちに言葉を紡ぐリーダー。
黒？そんな白鳥、俺は見たことないよ。
o「前に話したでしょう？鴉はもともと白だったって。」
少し前の話を思い出して、心が痛んだ。
可哀想な鴉はそのまま、殺されてしまったんだった。
o「それと同じ。
ただの白を背負っていただけなんだ。
だからみんなが美しいと称えた‘それ’は、本当はみんなが嫌う‘黒’だったんだよ。
ね？どれが正解なんて、分からないものだよ。」
舌ったらずなリーダーからは想像もつかないくらいの早口で、淡々と話す。
その目の奥が翔ちゃんと重なって、また後悔が押し寄せる。
･
ジングルベル！ジングルベル！
どこからか愉快な音が聞こえて。
あぁ明日はクリスマスだと、ぼーっと考える。
o「･･･相葉ちゃん。明日誕生日だね」
そしてさっきとは比べ物にならないくらいの優しい声で、リーダーが言う。
隣にいる二人は、どんな顔してるかな。
誕生日なんて、関係ないよ。
そんな気分じゃないんだ。
『約束がほしい。』
ねぇリーダー、絶対守ってよね。
俺、誰もいなくなってほしくないって、心の底から思うんだよ。
ニノも松潤も、リーダーも翔ちゃんも。
俺、始めて出来た友達だからさ。
家族、だからさ。
m「そろそろご飯にしよっか、」
小さく笑った松潤の心情を、彼はどう思うのかな。
･
あのとき。
･･･俺が車で翔ちゃんに過去を話した時、
貴方は小さく微笑んでいたけれど。
本当はどんな気持ちで聞いてたの？
ごめんね。
俺、なんにも知らなかったからさ。
n「相葉さん。･･･晩ご飯の準備しよ」
ぽんっと肩を叩かれて。
振り払うかのようにぎゅっと目をつぶった。
a「よーし！オムライス作るぞー！！」
n「あんたは作らないでしょ！！！」
目を閉じたときに見えた、俺たちの未来。
一人足りない気がしたのは、気のせいかな。
その光景に急に怖くなって。
あぁ、もうすぐなんだ。
ならば俺は俺らしくいなくちゃ。
笑ってた方が楽しい、
そうだよね？翔ちゃん。
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ひまわり(プロフ) - ちー♪さん» ありがとうございます（＾Ｏ＾） 本当ですか？！それは本当に嬉しいです；＿； これからも頑張ります！！ (2015年1月3日 19時) (
レス) id: c2fc12ef7b (このIDを非表示/違反報告)
ちー♪(プロフ) - 完結おめでとうございます！最後には思わず泣いてしまいました・・・これからも応援しています♪ (2015年1月2日 21時) (レス) id: 5698e14306 (このIDを非表示/違反報告)
ひまわり(プロフ) - ひまりさん» ありがとうございます、ダラダラと続いたお話を最後まで読んでいただき、本当にありがとうございます；＿； がんばります！！！ (2015年1月2日 20時) (レス) id: c2fc12ef7b (このIDを非表示/違反報告)
ひまり - こんにちは。完結おめでとうございます。とても素敵なお話で、毎回更新楽しみにしてました。新作楽しみに待ってます。これからも応援してます( ´∀｀) (2015年1月2日 13時) (レス) id: 5be1096a86 (このIDを非表示/違反報告)
ひまわり(プロフ) - 碧李さん» 有難うございます！！！そう言っていただけると、頑張った甲斐があります^_^ 次も宜しくお願いします！本当にありがとうございました（＾Ｏ＾） (2015年1月1日 13時) (レス) id: c2fc12ef7b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひまわり
| 作成日時：2014年7月23日 22時
