【鬼滅の刃】私のクラスは恋愛禁止！【時透無一郎・我妻善逸】「続編」

92話 【全て終わる…】 ページ44

王来さん「どういうことなの？二人は…付き合ってるの!?」




無一郎の奥から聞こえてきたその言葉に、心臓が跳ねる




無一郎「だったら何？」




王来さん「そんな…だって暗城さんは、筍組の子と付き合ってるんでしょ!?」




筍組…善逸の事？




……そうだ、見てたんだあの時デパートでぶつかった時に!!




無一郎「善逸の事？善逸はただの友達だよ、Aの彼氏は僕…付き合ってるのは僕とA」




…！無一郎!!




私は無一郎の袖を掴んだ




言ってしまった、しかも王来さんに…終わる…別れさせられる…




無一郎「A…？」




掴んだ手を掴まれる




けど…掴んだ手は細くでも力強かった




王来さん「隠れてないで出てきなさいよ！」




王来さんが無一郎の後ろから私を引っ張り出し、顔を見た




王来さん「何なの!?浮気して！あなたみたいな子が無一郎君と付き合ってるなんて!!」




A「誤解なの…！それに、此処じゃ近所迷惑に…」




場所を変えようとした瞬間、高く短い音が鳴り、頬が熱を帯びヒリヒリと痛み始めた




自然と手でその頬に触れる




無一郎「王来！」




無一郎が私を抱きしめた




王来さん「なんで庇うの？浮気したんだよ!?それでも好きなの!?」




無一郎「Aは浮気なんかしてない…！あれは僕の承諾済だった…！」




王来さん「…！」




無一郎「もう、消えて…学園から…僕達の前から消えて…お願いだから…！」




王来さん「……」




無一郎「Aをぶった人とまともに接する事は出来ない…君が傷つくだけだから…」




王来さん「分かった……………先生達に言ってから消えるわ!!」




王来さんは、寂しそうな顔を一変させて恐怖を感じさせる笑顔で走り去った




止めなきゃ！自分勝手だって分かってる…恋愛禁止なのに付き合っていた…私が悪い…けど！




無一郎は悪くない！




無一郎「A！」




私は無一郎の腕から飛び出した




『来ないで！私が止める！』




無一郎「でもA！痛っ…！」




有一郎「悪い！って何してるんだ!?」




階段を降り始めた私には、その後の声は聞こえなかった




多分…私達の声を聞いて心配してくれた有一郎が、出てきてくれたんだろうけど…




勢い良く開けたドアが無一郎に当たっちゃったんだろな…




心配だけど、足止めになるから少しありがたい…！




私は、見えなくなってしまった王来さんを追いかける




行き先は分かってる…

93話 【お前達のクラスは…】→←92話 無一郎編【ふざけんなよ…】

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