90話 【動かない足】 ページ42
私は微笑んだ、王来さんと仲良くなりたいと言う意味を込めて
王来さん「そう、ねぇ質問しても良い?」
王来さんが自分のお弁当を開きながら言う、私もお弁当を食べながら頷く
王来さん「無一郎君とはどんな関係なの?」
『ゴホッ…ゴホッ…!』
私は慌てて口を抑えて、手で合図する
いきなりどうして無一郎が?
王来さん「あぁ…いきなり過ぎたわね、ただ気になっただけなの」
私が呼吸を落ち着かせていると、王来さんが微笑みながらそう言った
『クラスメート…』
王来さん「本当に?」
王来さんは箸を持つ手を下ろし、貫くような目で私を見た
嘘はつきたくない…
『だって同じクラスだから』
王来さん「そう」
その後は他愛もない世間話をしながらお弁当を食べた
疑って居たのが嘘のように、楽しく話せた
時折世間知らずや『ん?』と思う発言があったけど、しょうがないと気にしなかった
ーーーーー
靴を履き替え玄関に向かうと、校門近くである人影が見えた
無一郎…!
私は無一郎の元へと駆け出した
王来さん「無一郎君!」
…!駆け出した足が止まる…
私の目の前には、無一郎の元へと駆け出し笑顔で「"一緒に帰ろ"」と口を動かしている王来さんと、静かにでも優しく頷く無一郎がいる
『……い…や…』
動いて足…!取られちゃうよ!
私は四肢一つ一つに指示を出した、でも言うことを聞いてくれない…そんな私をよそに、二人は校門から姿を消した
「Aちゃぁぁん!!」
…!振り返ると、私に手を振りながら駆けてくる金髪君が見えた
善逸「待っててくれたの!?俺の事ぉぉ!?」
たんぽぽのように広がる髪と、真っ赤な顔で私の手を握る金髪君
善逸「もう、付き合っちゃおうか!?ねぇ、待っててくれたんでしょ!?」
フフ…安心する…浮気現場を見たわけじゃないのに、何一人で苦しんでるんだろ?
『もう、そういう事で良いよ』
そう言って私は校門に向かって歩き出す
善逸「えぇぇ!?付き合ってくれるってことぉぉ!?」
『あっ違う、待ってたって方』
善逸「あっ……………………嬉しいからいっか!」
とんでもない勢いで私の横に走って来た、善逸一緒に帰った
ーーーーー
雑談しながら帰ってきた、善逸に手を振り部屋に入る
今日は早めに寝よっかな?
そんな事を考えながら服を着替えた
92話 無一郎編【ふざけんなよ…】→←89話 【いつもの私が分からない】
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alice rose(プロフ) - Aさん» ありがとうございます!読んで頂けてとっても嬉しいです(≧∀≦) (2020年12月14日 21時) (レス) id: a666e6cc6f (このIDを非表示/違反報告)
A - 無一郎が可愛過ぎました/// (2020年12月14日 20時) (レス) id: 02ac65e34b (このIDを非表示/違反報告)
alice rose - ゆんさん» ありがとうございます(≧∀≦)そうなんです…私も「好きよぉ…ごめんねぇ…( ;∀;)」と心の中で泣きながら書いていました、それでも面白かったと言って頂けてすっごく嬉しいです!また次の作品も暇つぶしに見てくださると嬉しいです、ありがとうございましたm(_ _)m (2020年10月26日 20時) (レス) id: a666e6cc6f (このIDを非表示/違反報告)
ゆん - お疲れ様でした!最後まで見ることが出来て良かったです!私も善逸が好きなんで、ちょっとあれでしたね。でもとっても面白かったです! (2020年10月26日 17時) (レス) id: 90cba439c8 (このIDを非表示/違反報告)
alice rose - お豆腐くん。さん» こちらこそ…最後まで見て下さりありがとうございました( ;∀;)楽しんで頂けて本当に嬉しいです、また別の作品で出会える事を楽しみにしています(≧∀≦) (2020年10月25日 20時) (レス) id: a666e6cc6f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:alice rose x他1人 | 作成日時:2020年10月5日 7時