【鬼滅の刃】心が読める…はずなのにな…「続・続編」

92話 【ささやかな気遣い】 ページ21

炭治郎「嫁入り前の娘になんてことを言うんだ！」




善逸「いったぁぁ！まだ何も言ってないよぉ！」




炭治郎「まだ？」




善逸「ヒィィ…！」




最初の善逸の言葉をしっかり聞いていなかったから、何でこんなに炭治郎が怒っているのか分からない




でもさっき、善逸から下心のような感情が伝わってきたからそのことかな…？




炭治郎「行こうA！」




ポケーっと考えていたら、炭治郎に手を取られ山に連れて行かれる




善逸「おい、おいてくなよ！てか、Aちゃんに触るな！」




ーーーーー
『……………』




眼の前にある三本の丸太を見て言葉を無くす




トントン…




肩を突かれ振り返る…




岩柱様「君は一本で良い…」




そう言って岩柱様は一本だけの丸太を指差した




『はい、分かりました』




岩柱様「次の岩を押す修行も、一回り小さいものを使いなさい」




『ありがとうございます』




一礼して丸太に向かう




いや…一本でも十分きつい…




何とか持ち上げ、次の修行ヘ向かう




ーーーーー
えーっと…一回り小さいの




…これなのかな…？確かに周りに比べて小さいけど、十分大きいよ…




とりあえず、手と足に力を込めて押す




『んー…！』




ビクともしない…




その日は結局動かせなかった




ーーーーー
3日目…




お屋敷で、炭治郎が握ってくれたおにぎりを食べる




『どう？伊之助、岩動きそう？』




伊之助「おお、伊之助様だからな！お前は？」




『無理だと思う』




伊之助は「紋逸みてぇだな」とおにぎりを食べた




ーーーーー
6日目…




今日も岩を動かそうと踏ん張ったけど、やっぱり動かなかった




岩の前で座っていると、善逸と伊之助が来て「炭治郎の様子を見に行こう」と言われた




木に隠れながら炭治郎を見る、すると…




ズゥゥゥ…




善逸 伊之助 A「炭治郎いったァァ！バケモノオオ！ クソォ負けたぜ…！ 凄い！炭治郎！」




その勢いで伊之助も岩を動かした




善逸「嘘でしょ、伊之助まで動いちゃったよAちゃん…」




チュン太郎「チュン…！チュン…！」




私が返事をしようとしたら、足元で手紙をつけたチュン太郎が鳴いた




善逸は手紙を受け取り、「あとでね！」と何処かへ向かった




そのあともう一度、岩を動かそうとしたけど駄目だった




ーーーーー
7日目…




お屋敷で炭治郎のまかないを食べた




『炭治郎にばっか頼って、ごめんね』

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