【stpr】Dark Strawberry Land

＊２話＊【Strawberry Land】 ページ3

一気に飲み干してコップに水をかけてから、リビングのソファーに座った




『お母さ〜ん、明日遊園地行ってきて良い？』




お母さん「別に良いけど、急にどうしたの？」




私は制服のスカートから半分に畳んでいたチケットを取り出し、母に見せた




『じゃ〜ん！』




お母さん「クシャクシャじゃん、Strawberry…あぁ〜小さい頃に行ったことあるね」




『帰り道に拾ったの、無料で行けるんだったら行ったもん勝ちでしょ？』




お母さん「ふ〜ん、えっ？一人で行くの？」




『うん、だって1枚しかないし』




お母さん「ふ〜ん…」




なんかニヤつきながらテレビ台にあるシクラメンに水をあげる母の横に立って、前かがみになって顔を覗いた




お母さん「いや、なんか悲しいなって思って」




『はぁ!?余計なお世話ですっ！』




私は鞄を持ってダダダダッと階段を駆け上がった




すみませんね！ぼっちで！




部屋に入って制服から部屋着に着替える




良いもん、1人でも楽しめるもんっ！




何にムキになってるのかは分からないけど、正直Strawberry Landに行くのを楽しみにしている自分が居た




ーーーーー
次の日なり、早速服に着替える




パステルな水色に、襟元と裾にピンクのレースが着いたワンピース




黄色のショルダーバッグに、赤いリボンで結んだ高めのハーフアップ




メイクはオレンジ多めで、紫の靴下




『(少し派手かな？)』と思いつつも、『(地味な格好で浮くよりかは良い)』と満足した




ダダダダッ！と階段を降りて、朝ごはんもろくに食べず牛乳だけ飲んでに玄関に向かった




『じゃあ行ってくるね！4時前には帰るからっ！』




お母さん「うん、何かあったら連絡してね"一人"なんだから」




わざわざ「一人」を主張してきた母に、『誰よりも楽しんできますっ〜！』と反論してから手を振り、家を出た




お気に入りの紫のブーツのヒール部分から鳴る音を楽しみながら遊園地へと向かった




よくよく考えたら靴も靴下も紫だ




マトリョーシカみたい




心でクスッと笑い、暖かな天気の中を歩いた




ーーーーー
『わぁお…』




昔より背は伸びてるのに、それでも大きく感じる




まだ中に入っていないのに、もう入った気分になる




入場口にはチケットを切り取るお兄さんお姉さんがいて




周りの駐車場から沢山の人が入場口へと足を進めていた

＊３話＊【閉園後まで】→←＊１話＊【チケット】

• 金　運: ★☆☆☆☆
• 恋愛運: ★★★☆☆
• 健康運: ★★★★★
• 全体運: ★★★☆☆

ラッキーカラー

あずきいろ

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