【stpr】Dark Strawberry Land

＊１９話＊【狂ったルール】 ページ20

『うん、分かった…ゲームしよ』




るぅと「本当に!?やった〜！じゃあルール説明しますねっ！」




るぅとはそう言うと、テケテケと足音を鳴らし私の後ろに回った、きっと黄色の扉の前に立ってる




るぅと「今からAには、僕と隠れんぼをして貰います」




「隠れんぼ」って、あの隠れんぼ？幼稚園の時にめっちゃやる？




るぅと「ルールは簡単っ！目隠しをつけたAはこの迷路内を自由に歩き回って下さい、そして隠れている僕を見つけたらAの勝ちっ！」




えっ…待ってそれじゃあ…




『私のハンデが大きすぎる…！』




私は目隠しをしてるから何も見えない、そんな状態でるぅとが私にバレないように動き回ったりでもすれば、私は永遠に捕まえられない




るぅと「大丈夫ですよ、"ハンデ"じゃありませんから…」




るぅとの声が少し低くなると、カシャカシャと金属音が聞こえてきた




るぅと「Aは目隠し…僕は…」




カシャカシャ




るぅと「手錠をするんです…」




『て、「手錠」!?』




るぅと「はいっ！だから僕が隠れられる場所は限られてます！仕掛けもそうそう動かせませんし、登ったりする事も出来ません、それに動いたら手錠の音でバレちゃいますし…お互いに良い"縛り"だと思いませんか!?」




「縛り」って…そういうプレイでもないのに…狂ったルールの隠れんぼだな…




でも私は1度この迷路を体験していて、少なからず仕掛けやルートは覚えてる




いけなくない勝負だ…




『どうだろ…制限時間は？』




るぅと「無いですっ！強いて言うなら…Aが〇ぬまで…ですかね？フフッ」




『…!!』




笑い声混じりにとんでもないサイコパス発言をされた…




『えっ…じゃあ、私の負けは〇ぬって事…？』




〇ぬまで続く隠れんぼ…本当にここは恐ろしい遊園地だ




るぅと「はい、Aは負けたら〇ぬ…正確には〇んだら負け！で、Aが勝ったら隠し部屋まで案内してあげます」




るぅとには全く罰が無いのね…サイコパスめ…




『分かった、まずはどうすれば良いの？』




るぅと「えっと、僕に手錠つけて下さい」




えっ…私目隠ししてて見えないんですけど…




私がよたよたと振り返ると、るぅとは私の手を取って手錠を持たせた、そしてそれをるぅとの手首であろう肌に当てた




私が手錠をカチカチと両手につけると、「10秒数えて下さいっ！」とるぅとは去っていった




はぁ…本当に私何してるんだろ…

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