【stpr】告白をしたはずなのに誤解されちゃいました【黄】

第2誤【スキー】 ページ3

ゑ？




何故だかAちゃんは、デートでスキー場に行く事を大前提で話していた




な、なんでスキー場？




確かに最近肌寒くなってきたし、スキーは全然嫌いじゃないけども




初デートって、カフェでお茶するとかじゃないの？




それとも、僕が知らないだけでデートでスキー場に行く事が流行ってたりするのかな




なんて考えてる間Aちゃんはスマホを取り出して、素早くキーボードを打っていた




そして「これ見て…！」とスマホの画面を見せてくる




そこには…




『スキー場…』




やっぱり苺ヶ丘にあるスキー場の公式サイトだった




Aちゃん「コテージ風のカフェもあるし、いっぱい楽しめそうだねっ！」ニコッ




『…！』




あれこれ考えていたけど、楽しげなAちゃんを見てたら…




『うん、僕も楽しみ』




どうでもよくなっちゃった




ーーーーー
翌日、僕は万全の準備をして待ち合わせ場所のスキー場までやってきた




昨日色々と調べて準備したから、ちょっと眠たい




欠伸をひとつしそうになった時、少し離れた所から僕の名前を呼ぶ声が聞こえてきてその行動は消えた




Aちゃん「るぅくん！お待たせ…！」




『大丈夫だよ』




初デートがスキー場って珍しい気もするけど、思い出になるから良いよね




『行こうか』




Aちゃん「うんっ！」




小さい子のようにはしゃぐAちゃんに緩みまくる頬を叩きながら、僕はスキー場に入った




ーーーーー
『クシュッ…！さ、寒い…』




防寒服に着替えて、スキー板を履いて、いざ出てみると1面は真っ白な雪景色




当たり前だけどめちゃくちゃ寒い




プルプルと寒がる僕とは真反対に、Aちゃんは太陽みたいな笑顔で楽しんでいた




Aちゃん「凄〜い！私なんだかんだでスキー来るの初めてなんだ」




『えっそうなの？』




準備の速さや、スキー板で転ばない所を見るかぎりではてっきりスキー経験者なのかと思ってた




Aちゃん「うん、だからるぅくんに誘ってもらえて凄く嬉しかった…！」




「ありがとうっ！」と笑ってAちゃんは、ゆっくりとリフトの方へと進み出した




めちゃめちゃ可愛い笑顔を見せてくれるのは嬉しいけど…




スキー場に誘ったのはどちらかというとAちゃんな気が…




Aちゃん「るぅく〜ん！滑りに行こ〜？」




『あっ、は〜い！』




ずっと心に引っかかっているこれは、なんなんだろ…

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