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side→有栖川
「ウソだ…ウソだろ…
100%だぞ…!?」
「はやく、行って」
「有栖川さんっ」
「行って!!」
敵の元へ走る
「テレフォンパンチだ
しかしやるなぁ!緑谷…!!」
奴は義眼を変えた
本気モードってやつか
「『アリス』!!」
拳に力を込める
武器なしで個性使うの初めてなんだけど…
「ぅ…っ」
私の拳と敵の拳がぶつかりあった
岩場は崩れ
二人も吹っ飛んでいった
「次はお前か…アリス…」
「私も一応ヒーロー志望だしね」
「はは、一応って…おもしれぇ」
「…『チェシャ猫』」
奴の背後に回った
「お前は殺せねぇんだ
残念」
「気づいてっ!?
うぁあっ!!」
簡単に身体は吹っ飛ばされた
壁に打ち付けられ
一瞬意識が飛んだ
しかし奴の拳が見え
咄嗟に避ける
「あクソ
勢いあまった」
壁に腕がはまったらしい
「っ、はぁ…はぁ…」
呼吸、しにくい
頭がぼーっとする
足も震えてる
「怖いの…?私」
少し目を閉じた
浮かんでくる
いつしかの塊が疼く
えたいのしれない真っ黒な塊が…蠢いて
「お父さん…?」
これは、なに?
「大丈夫」
「っ!!は、緑谷…?」
目の前には敵を抑える緑谷の姿があった
「〜ってええどうしたぁ
さっきより弱えぞ!!!」
「みど、り、や…」
「…じょうぶ……大丈ぶ!!
こっから後ろには絶対行かせない!!
からぅ…走れ!!
走れ!!」
私のすぐ後ろには洸汰くんもいた
「んのガキがてめェエ
最っ高じゃねえか!!!」
「う''う''…っるせええええええ」
「何で…」
「血ィイイイ見せろやあ!!
潰れちまえぇ!!!」
「!!」
一瞬
世界が止まった
『時計うさぎ』のせいじゃなくて
ただ
最悪の情景が
目の前に広がった気がしたのだ
「あ…あぁ…いや、いやあああああっ!!」
その時
後ろから水が噴き出してきた
「やっやめろオオオ!!」
「後でな!な!?
後で殺してやっから待っ」
そして敵の身体が少しだけ浮いた
「ころっ、させてえええ
たまるかあああああ」
「緑谷…っ!!」
「…何も知らないくせに…!
何で!!
何も…!知らないくせに
何でっそこまで…!」
「ヒーロー…」
そこには緑谷が立っていた
ボロボロで
血だらけの姿が
なぜだかとても
かっこよく見えたんだ
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名無(プロフ) - もちさん» ありがとうございます。コメントを読んでいたらいつの間にかガッツポーズしていました…。(笑)とっても嬉しいです!!頑張ります!! (2018年7月3日 18時) (
レス) id: 0fdfaa66b3 (このIDを非表示/違反報告)
もち(プロフ) - コメント失礼します……。読み進んでたらいつの間にか泣いてました。びっくり。いいお話をありがとうございます。この作品大好きです！更新頑張ってください！楽しみに待ってます！！ (2018年7月3日 14時) (レス) id: 8b19b439f9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：名無 | 作成日時：2018年4月1日 6時
