家族とは、仲間とは。【ブラコン×うたプリ】

44.予感とは、的中とは。 ページ45

一瞬聞こえたその声

嫌な予感がした

窓の方を向いて寝転がる。
入り口側の頭だけ布団をかぶる

《嫌だ》

ト「…あぁ、ありがとうございます、気づいてませんでした。」

？「いえいえ、それならよかったです。それじゃあ俺はこれで…あれ。」

？「…あ。」

………。
嫌な予感がした

？「なんでアンタがここにいるの。」

？「風斗こそ。俺はお見舞いに来てただけ〜☆」

風斗「は！？なんでアンタが風花を見舞いに来るわけ！？」

？「…は？なんで風花が出て来るわけ？俺は！梓の見舞いに来たんですー！」

風斗「地味声優ってヘタレの病院にいるんじゃなかったっけ？」

？「こないだここに移ってきたんですー！あ、ごっめーん全然家に帰って来ないから知らなかった〜？」

風斗「…今すぐ出てけば」

？「は？」

風斗「今すぐ出てけって言ったんだよこのチャラ声優！」

椿「うっわーそれがオニーサマに対する態度ですか〜？風斗がそんなんだから風花もあんなことしたんじゃねーの？…」

風斗「はーなに言っちゃってんのー僕はもちろん風花も元々そんなようなことする子じゃありませーん」


もう…もう喧嘩しないで…
お願いだから…

もう喧嘩しないでっ…！！

風斗と椿兄に声をかけようとした時

『！？』

ト「今は、我慢してください。…これで耳を塞いでください」

後ろにトキヤくんがいたなんて全然気がつかなかった。お兄ちゃんに集中しすぎて、カーテンが閉められてたことにも気づいてなかった。

聞こえないようにだいぶ小声で耳元に囁いてくるトキヤくん。そんなにしなくても、多分2人には聞こえない。でも、なんだか嬉しかったりくすぐったかったりする感情が出てきて、ほおが熱くなるのを感じながらおとなしく差し出されたイヤホンをつけるのだった。

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