家族とは、仲間とは。【ブラコン×うたプリ】

23.トキヤとは、秘密とは。 ページ24

ト「待ってください！風花君！」

『嫌だ！待たない！追いかけて来ないで！』

ト「待ちなさい風花！！」

『っ！？』

ト「ハァッ…捕まえましたよ。」

『やっ！離して！トキヤくんの変態！』

ト「なっ…！変態とは聞き捨てなりませんね、許しませんよ。……そうですね、先ほどの事を話してくれるならば聞き逃しましょう。」

『じゃあ聞き逃さなくていいから！』

ト「朝日奈君が話すまで私は君の側を離れるつもりはありませんよ。ほらっ！」


！？


『ちょっとどこ連れてくの！？トキヤくんっ！』

(何この強引さ！？いつもの無関心そうなトキヤくんはどこに行っちゃったわけ！？)

トスッ

ベンチに座らされる。いつの間にか学園から出て近くの時計台へ来ていたようだ。

ト「朝日奈君、よく聴いてください。貴女の過去に何があろうと貴女が何をしていようと私は貴女の言葉を信じます。短い間でもあなたと触れ合って貴女がものすごく誠実な人だと感じたからです。貴女が話す間、私はそれをしっかりと聴く事を約束します。だから、話してください。」

『なんでそこまで信じられるの…？確かに私は何もしていないし何も知らないところで起こった。でも、それを聞いた家族は態度を一変した。トキヤくんも、今はそう思っていても後で考えが変わるかもしれない。』

ト「では、考えが変わらないと誓いましょう。信じられないと言うならば変わらなかった場合は私の秘密も話しましょう。すごく大事で口外されたら大きな被害を被る秘密です。貴女も大事なことを話すのですからそれを対価にします。」

『………わかったよ。中学の時のこと、私の家族のこと、私の行動、思い、全部話すよ…。長くなるかもしれないけど覚悟してね。』

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