家族とは、仲間とは。【ブラコン×うたプリ】

20.放課とは、質問とは。 ページ21

林「あら、チャイム鳴っちゃったわね、次の授業で続きをやるから一旦放課にしま〜す！」

パンッ！

林ちゃん先生が手を叩いた音でハッと気が付いた。
(しまった、授業内容うろ覚え…もったいない…)

そんなもったいないことをなぜしてしまったか…それは、ほんの数ヶ月前のことを思い出していたからなのだった。

☆

「俺もう風花のこと妹だと思えないから。」

「風花なんて大嫌い」

「もう話しかけないでくんねー？」

「もし梓になんかしたら俺許さねーから。」

「俺と梓が出てるゲームやんないで？俺が嫌だから。」

「お前に兄って思われるのが既に嫌。」




全部、全部椿兄に言われた言葉。



梓兄は、特に何か言うわけではなかったけど、椿兄のこと止めはしないで、悲しい目で"そんなことするとは思わなかった"と訴えてるような気がした。

☆

友「さあいざ戦場へ！」

音「さっき林ちゃんが見てない隙にちょっと調べたんだけど、俺と翔が好きなサッカーゲームにも出ててさぁ！」

那「音也くんが好きなキャラクターが椿さんで」

真「来栖が好きなキャラが梓さんなのか」

春「来栖くんも呼んできた方がいいでしょうか〜？」

椿、梓という言葉に反応して顔をあげる、と。

友「！？アンタどうしたの！？」

『えっ！？』

春「風花ちゃん、ものすごく悲しそうな顔してます…」

音「あ…もしかして、俺たちの話に入れてなかったから！？ごめん！わざとじゃないんだ！」

『え、あ、こっちこそごめんそんなつもりじゃ！ただ、昔のことを思い出してただけだよ、』

那「昔のこと、ですか〜？」

真「四ノ宮、人の過去はそうやすやすと踏み込むものではないぞ。」

『…マサくん、ありがと。大丈夫、大丈夫だから…。』


友「じゃ、気を取り直して椿と梓見に行きますか！」

『…え！？なんでそんな流れに！？』

春「あれ…さっき次の放課に行きましょうって流れになったはずです…よね？」

真「聞いていなかったのか？」

『ごめん、聞いてなかった…私はいいや、みんなで行ってきて？』

那「風花ちゃんも一緒に行きましょうっほら行きますよお〜〜♪」

『え、ほんとにやめて、私行かない！行けない！！！ダーレーカータースーケーテーーーー！！！』

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