花宮×蓮水―3― ページ37
私はこの人の事が好きなのかもしれない
そう自覚してしまった途端、急に恥ずかしくなり目を逸らしてしまった
花宮さんは私の横を通り過ぎる
『あ、あ、あの！』
その時、私は咄嗟に声をかけてしまった
「何か？」
『昨日作ったカレー、余ってるのでよかったら食べませんか！？』
「……は？」
どうにか話をしたくて口走ってしまった……
花宮さん困ってるし……どうしよう……
『そ、その、奥さんがいたら、奥さんの分も……なんて……』
翔くんが結婚してるかもしれないって言ってたから、苦し紛れに言葉を繋げた
自分で言って少し傷ついている
「……一人分でいい」
『へ？』
「一人暮らしだから、一人分もらえればいい」
『！』
意外な返答に驚く
それと同時に、嬉しさで舞い上がりそうになった
「ちょうど今、夕飯の買い物に行くところだったから……助かる」
『すぐに用意しますね！待っててください！』
私はそう言って一度家に入り、玄関で胸を押さえた
花宮さん、結婚していなかった。私のカレーを食べてくれると言った。たった数分の出来事なのに、すごく緊張した
いきなり隣人がおすそ分けとか、気持ち悪いかな……という不安も過ぎりつつ、後に引けなくなり私はお皿にカレーを盛り付け、花宮さんの家のインターホンを鳴らした
『蓮水です。カレー、持ってきました』
「あー……さんきゅ」
『あ、あの！迷惑だったら、迷惑って言ってもらってもいいので！』
「いや、迷惑とは思ってねーけど……少し、驚いてる」
『で、ですよね、あはは……』
「……自分の飯にはもう飽きてるから、ありがたいって思ってるのも本当だ。だから……まぁ、ありがとう」
『どういたしまして……！こちらこそ、ありがとうございます！』
「ふはっ、よくわかんねーやつ」
花宮さんが笑ったのがなんだか嬉しくて、私はまた余計な事を口走ってしまう
『一緒に……食べませんか……？』
自分で言った後で、急いで口を塞ぐ
さすがにそれは図々しいと後悔するが、もっと彼の事を知りたいと思った時には既に言ってしまっていた
積極的すぎてキモイ女だと思われたかもしれない……
『す、すみません！今のやっぱりなしで！ごめんなさい！』
「あ、おい――」
私はそれ以上花宮さんの顔が見れず、家に急いで引き返した
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みかん(プロフ) - 五月雨雫さん» わぁぁコメントありがとうございます(´；ω；`)!!!完結後にも感想をいただき本当に嬉しいです（泣）おかげさまで私も作ってよかったと思えました!!またどこかでお会いできることを楽しみにしています(*‘∀‘) (2020年5月11日 9時) (
レス) id: 7906a9a948 (このIDを非表示/違反報告)
五月雨雫(プロフ) - 全話読ませてもらいました！！凄く好みの感動系でなんと言ったら良いか…！作品、物凄く好きです。読者一意見として作ってくださってありがとうございます！！ (2020年5月10日 8時) (レス) id: 603d70d68d (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - さくみさん» ご丁寧に返信までいただきありがとうございます（泣）感謝感激です(´；ω；｀)これからも誰かに感動してもらえるような作品を作れるように励もうと思います！こちらこそありがとうございました（泣） (2019年11月20日 11時) (レス) id: 7906a9a948 (このIDを非表示/違反報告)
さくみ(プロフ) - こちらこそ本当に素敵な作品をありがとうございました。最後のお話で本当に感動で泣けました泣ありがとうございました！！！ (2019年11月19日 23時) (レス) id: 7862236ae4 (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - さくみさん» あああぁぁああぁ（嬉し過ぎて語彙力が著しく低下しました）笑。コメントありがとうございます！！まさか、自分の作品で感動していただける日が来るとは……その事実に私も感動しました（泣）作ってよかったと思えました！！本当にありがとうございます！！ (2019年11月19日 22時) (レス) id: 60ab1a28d9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みかん | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/alice99101/
作成日時：2019年10月1日 17時
