地縛霊―26― ページ26
※いじめの表現が含まれます。ご了承ください。
苦手な方は飛ばしていただいても大丈夫です。
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「3組の香椎Aって、誰とでも寝る男好きらしいよ」
誰かが言った
少女に聞こえる声で、嫌味を、はっきりと
その子を仮にAちゃんとしよう
Aちゃんは自身の好きだった人が、少女に好意を向けている事に嫉妬し、ありもしない噂を流し始めた
「男好き」「援○やってる」「ビッ○」
女として屈辱的な悪口を言い続けた
次第に、Aちゃんに便乗する子が増え始めた
「香椎Aって、デブでも根暗でも寝るらしいよ」
「何それ、男ならまじで誰でもいいのー?」
「中年のおっさんでも喜んじゃうんだし、そうなんじゃない?」
「あはは、きもー」
最初のうちは、クラスのみんなも庇ってくれた
「ひどいよね」「そんなことないのに」「大丈夫?」
でも、本格的にいじめが始まると、それもすぐになくなった
「邪魔」
「視界に入んな」
「ゴミ」
Aちゃん、そしてその周りにいる子たちは直接少女に言ってくるようになった
それでは終わらず、机や下駄箱に悪戯をされたり、呼び出されるようになる
『お願い、やめて……』
「やめてだって、笑える〜」
「クズ、学校くんな」
そんな時、ずっと傍にいてくれたのは親友の女の子だけだった
少女がピンチの時、大人に助けを求めたり、唯一少女に話しかけ続けた
少女は彼女に感謝していた
彼女がいなければ、自分はもうとっくにダメになっていたかもしれないと……
でもそんなある日、事件が起きる
少女が帰路につこうと校門を出た時の事だった
いきなり腕を掴まれ、人気のない場所へと連れて行かれる
見ずともわかる、Aちゃんたちの仕業だった
「今からショーを始めまーす!」
今日は何だか様子がいつもと違った
がたいのいい数人の男性は、先輩だろうか。あの眼鏡のふくよかな男の子は、どうして彼女たちといるのだろうか
「可哀想な醜いアヒルを、私たちが白鳥になるのを手伝ってあげます!」
少女はAちゃんたちが何を言っているのか、わからなかった
ただ、怖くて身体が震える
「香椎さん、こいつの童○卒業させてあげてよ」
少女の身体が凍りつく
言葉の意味がわかるからだ
そして、今から何が起きようとしているのか察してしまったから
『嫌っ!お願い!離して!』
少女は決死の思いで逃げ出した
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みかん(プロフ) - 五月雨雫さん» わぁぁコメントありがとうございます(´;ω;`)!!!完結後にも感想をいただき本当に嬉しいです(泣)おかげさまで私も作ってよかったと思えました!!またどこかでお会いできることを楽しみにしています(*‘∀‘) (2020年5月11日 9時) (レス) id: 7906a9a948 (このIDを非表示/違反報告)
五月雨雫(プロフ) - 全話読ませてもらいました!!凄く好みの感動系でなんと言ったら良いか…!作品、物凄く好きです。読者一意見として作ってくださってありがとうございます!! (2020年5月10日 8時) (レス) id: 603d70d68d (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - さくみさん» ご丁寧に返信までいただきありがとうございます(泣)感謝感激です(´;ω;`)これからも誰かに感動してもらえるような作品を作れるように励もうと思います!こちらこそありがとうございました(泣) (2019年11月20日 11時) (レス) id: 7906a9a948 (このIDを非表示/違反報告)
さくみ(プロフ) - こちらこそ本当に素敵な作品をありがとうございました。最後のお話で本当に感動で泣けました泣ありがとうございました!!! (2019年11月19日 23時) (レス) id: 7862236ae4 (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - さくみさん» あああぁぁああぁ(嬉し過ぎて語彙力が著しく低下しました)笑。コメントありがとうございます!!まさか、自分の作品で感動していただける日が来るとは……その事実に私も感動しました(泣)作ってよかったと思えました!!本当にありがとうございます!! (2019年11月19日 22時) (レス) id: 60ab1a28d9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みかん | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/alice99101/
作成日時:2019年10月1日 17時