レンタル―43― ページ2
赤司side
緑「赤司が……桜庭に……!?//」
赤「緑間。落ち着け」
こじんまりとした喫茶店で、緑間が驚きのあまり席から立ち上がった
僕が落ち着くように促すと、状況に気付いた緑間は静かにまた席へと座った
あれから数日後、Aさんからの音沙汰はない
困り果てた僕は、Aさんの身近な存在である緑間に救いの手を伸ばした
緑「取り乱してすまないのだよ。そ、その……接吻……したのだな?」
赤「許可もなくしてしまったんだ……彼女が怒るのも無理はないと思う」
緑「そ、そうか……難しいな」
緑間は先程から何度も眼鏡をかけ直している
……申し訳ないが、相談する相手を間違えただろうか
赤「来週、ストリートバスケをする予定だろう?」
緑「あぁ。そうだな」
赤「以前、Aさんを誘ったんだ」
緑「桜庭も?」
赤「バスケの試合を見たいと言っていたんだ。でも、彼女は来てくれないかもしれないな」
緑「……俺は桜庭ではないからあいつの考えている事は分からないのだよ。だが、どちらにせよ来るのは難しかったかもしれない」
赤「どういう事だ?」
緑「聞いていないのか?桜庭は普段から家計を支えるために働いているんだ。父子家庭で、下にはまだ10歳の双子がいてな。幼い兄妹のために母親代わりになっているのだよ」
初耳だった
その事実を知って初めて、初対面の時にAさんが怒った理由が理解できた
こんな仕事を続ける理由も……それにあるのかもしれない
それなら、僕に出来る事は一つ
*
僕はダメ元でAさんをレンタルした
もし二度と僕に会いたくないのであれば、拒否されるかもしれない
僕は許可なしに彼女に手を出したんだ。当たり前の処置だと思う
だから驚いたんだ
Aさんが仕事を引き受けた事に
桃「あれ?赤司くん?久しぶり!」
赤「桃井。元気そうだね」
今日はキセキの世代と呼ばれていたメンバーたちと会う日
そして、同時にAさんをレンタルする日
待ち合わせ場所にいると、桃井に話しかけられた
赤「青峰は一緒じゃないのか?」
桃「もう、赤司くんまでやめてよ!社会人になってまでずっとお世話してるわけじゃないんだから!」
赤「そうか。それはすまなかったね」
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みかん(プロフ) - みさきさん» ひゃぁぁぁ完結した後でもコメントいただけて嬉しいです(´;ω;`)!!私の作品が少しでも楽しんでもらえてよかったです(*´`) (2019年11月17日 17時) (レス) id: f2ad1a9682 (このIDを非表示/違反報告)
みさき - すっごい面白い!いゃ〜自分名前でやるのはドキドキが、止まらなくなりますね! (2019年11月17日 16時) (レス) id: 8ee38b95ef (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - 紅蓮さん» わぁぁぁありががとうございます(泣)そう言っていただき、作ってよかったなと勇気付けられました( ´:ω:` )他作品や新作でも頑張ります!!最後まで読んでいただき本当にありがとうございました(泣) (2019年9月26日 17時) (レス) id: 7906a9a948 (このIDを非表示/違反報告)
紅蓮(プロフ) - この作品とっても好きです!完結したことが嬉しくもあり、悲しくもあります笑次も頑張ってください! (2019年9月26日 15時) (レス) id: 167b4beba7 (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - ハル子さん» コメントありがとうございます( ´:ω:` )!!他作品も読んでくださったんですね!!その中でもこの小説を気に入っていただき本当に嬉しいです(泣)更新がんばります!! (2019年8月30日 9時) (レス) id: 7906a9a948 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みかん | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/alice99101/
作成日時:2019年8月29日 14時