赤司くんはちょっと抜けてる【黒子のバスケ】

―29―白熱のババ抜き ページ29

『で、なんで皆さんここにいるんですか』




約束の土曜日

集合場所の駅に着くと、よく知っている顔ぶれも揃っていた




玲「征ちゃんに頼まれたのよ？聞いてなかったの？」


小「なんか楽しそうだったから！」


永「東京名物食いに」


由「Aの護衛のためよ」


『先輩達はいいとして……なんで由良までここにいるの!?稽古は!?』


由「東京に行くっていうのに、Aを他の人になんて任せられるわけないじゃない」




どうやら、先輩達は元々赤司くんに呼ばれていたらしい

家の所要の間、私の相手をしておいてもらうためだとか

デートだと思って緊張していた自分が恥ずかしい……




『それに、由良の過保護がここまで悪化してたとは……ﾊｧ』


由「溜息をつくAも可愛い♡」


赤「A、ペットは公共施設の乗り物には連れて行けないが、どうする？」


『あ、赤司くん。ペットって……;;』


由「失礼ね。私はAとデートなの。決してあなたたちと行動を共にするわけじゃないんだから」


赤「よくしゃべる犬だ」


『で、電車来ちゃうから！早く行こ！;;』


玲「Aちゃん東京は初めて？」


『はい。初めてです』


玲「じゃぁ、今日は思いっきり観光楽しみましょうね」


『そうですね！』


永「駅弁買って行こうぜ！」


小「俺ポッ○ー買ってくる！」


由「あれ？乗り場はこっちじゃないの？」




東京観光は楽しみだけど……前途多難な予感……;;




『そういえば、黛先輩は？』


玲「誘ったけど、面倒だから今回はパスだって」


『黛先輩らしい……』


由「A見て！富士山！」


『え、本当!?どこどこ!?』


小「ババ抜きしようぜ！」


赤「ババ抜き……あのトランプゲームの？」


『赤司くん、もしかして初めて？』


由「あら、それなら私がこの男を負かせてあげるわ」


赤「僕が負けるわけがないだろう？」




〜30分後〜




『まさかこの2人の一騎打ちになるとは……;;』


由「初心者のくせに、なかなかやるわね」


赤「クラブのエースは僕がもらうよ……っ！」


由「そうはさせないわ。エースは私の物なんだから……っ！」


赤「ふっ、どうやら君はジョーカーに愛されているようだね」


玲「あなたたち！東京着いたわよ！」


由「えぇ!?まだ勝敗がついてないのに……！」




電車内のアナウンスが東京に着いたとしゃべっている

私たちは急いで荷物をまとめて新幹線を下りた

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