―24―非常階段 ページ24
Aside
とにかく誰もいない所に行きたかった
走って、走って、走って、
棟の端っこにある非常階段にやって来た
本当は屋上に行きたいけど、この時間は人がいるだろうし……
案の定ここには誰もいない
『バカ……』
本当は空に向かって叫びたいところだったが、私の中で羞恥心が勝った
千「誰がバカなんだ？」
『黛先輩!?どうしてここに……』
空虚に放たれたと思った言葉は、黛先輩に聞かれていた
やっぱり叫ばなくてよかった
黛先輩はそのまま何も答えず、私の横に並んだ
『自分に言ったんです』
千「自分のせいだと思ってるのか？」
『だって、そうじゃないですか。鈍い私が悪いんです』
千「まぁ、確かに」
『……先輩、何しに来たんですか』
千「……慰めに？」
『慰めになってません』
千「俺に期待するな」
『……ふふ、そうですね』
沈黙が続くけど、嫌じゃない静けさだった
あの頃にはなかった、胸の温かみ
『私、昔から人付き合いが苦手なんです。よく分からないうちに一人になってて……でも何が原因かも分からなくて。教えてくれる人もいないし……気付いたら同じ事の繰り返しで』
千「俺には人に合わせる理由が分からない」
『でも、どうしても羨ましくなっちゃうんです。一緒にお昼ご飯を食べたり、帰りに寄り道したり……そんなありきたりの事が、羨ましいんですよ』
千「……」
『だから先輩達や赤司くんと仲良くなってからは、本当に楽しくて、感謝してます。最初はどうなるかと思ったけど……私でもいいんだって思いました』
千「まぁ、あいつらは変わってるからな」
黛先輩も十分変わってると思ったけど、それは言わない事にした
『でも先輩達が私に合わせてくれているだけで、私自身は何も変われてないのかなって……。今回も自分のことなのに気付けなく迷惑かけて……バカですよね』
千「それはお前が……Aが決めることじゃないだろ」
『え？』
赤「A!!」
その時、少し息を切らした赤司くんが私に駆け寄ってきた
千「一緒にいて迷惑かそうでないかは、俺たちが決めることだ。じゃぁ」
黛先輩は最後にそう言い残すと、赤司くんと入れ替わりで行ってしまった
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みかん(プロフ) - ゆな子さん» まさか、知らないうちににゃんこ大戦争ネタが混じってたンスか!?((黄瀬風（笑）コメントありがとうございます！！ちゃんと可愛い赤司様になってたみたいで良かったです（泣） (2019年8月23日 11時) (
レス) id: 7906a9a948 (このIDを非表示/違反報告)
ゆな子(プロフ) - 無性に『にゃんこ大戦争』を思い出したのだよ。((緑間風 赤司様様可愛いです// (2019年8月23日 10時) (レス) id: 590d5b732c (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - アンズさん» いつまでもリプ返す私もいけないんですけどwwおやすみなさい(^^) (2019年6月17日 23時) (レス) id: 316c9723b3 (このIDを非表示/違反報告)
アンズ(プロフ) - ありがとうございます！今度こそほんとに落ちますね（笑） (2019年6月17日 23時) (レス) id: 7c15717d35 (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - アンズさん» 夜分遅くにこちらこそありがとうございます！遊びに行かせていただきます(^^) (2019年6月17日 23時) (レス) id: 316c9723b3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みかん | 作成日時：2019年5月9日 13時
