―18―新しい景色 ページ18
そうだ、今日黛先輩から貰った時のことを思い出してみよう
もし赤司くんがくれてたとしたら、私はどんな顔をするんだろう
『あ……ありがとう』
「「!!」」
すると、先輩達はまた驚いた顔をした
否、興奮気味に問い詰められる
小「そうそう今のだよ!」
永「ちゃんとできるじゃねぇか!」
玲「今どんな想像したの!?詳しく教えて!!」
反応から察するに、どうやら上手く出来たらしい
私からすると、さっきと何が違うのか分からないけど……
千「いっそ本人に言ったらどうだ」
『ま、黛先輩!?いつの間に!?』
玲「それいいじゃない!ね、そうしましょう!」
『えぇ!?』
小「俺思ったんだけどさぁ、A前髪もう少し切った方が顔がよく見えるよ」
『前髪!?』
永「レオ姉切ってやれよ」
『切る!?』
玲「任せてちょうだい!」
そんなこんなで勢いに流されてしまい、なぜか私は前髪を切られる羽目に……
昼休み、部室に連れ込まれると鏡の前に座らせられた
小「レオ姉に任せとけば大丈夫だって!」
『いや、私が心配しているのはそこじゃないんですけど……』
永「前髪なんて鬱陶しいだけだろ?」
『別にそうでもないっていうか……』
玲「あら、絶対切った方がいいわよ。Aちゃんの顔がよく見える様になれば、きっと征ちゃんだって喜ぶはずよ」
『そうでしょうか……』
別に切られることに抵抗があるわけではない
ただ、人と目を合わせるのが苦手な私にとって、この前髪はいい防御壁だったのだ
その時、私は過去の記憶に囚われそうになり、振り払うように頭を振った
いつまでも引きずってちゃだめだ。由良にだって心配されないように、しっかりしないと。先輩達なら大丈夫
玲「ちょっと無理矢理すぎたかしら。やっぱりやめとく?」
『い、いえ!お願いします!』
玲「そう?じゃぁ、眉下辺りまで切るわね」
私はぎゅっと目を瞑った
実渕先輩が私の髪に触れ、鋏の刃が擦れる音がすぐ近くで聞こえる
玲「終わったわよ」
そう言われ恐る恐る目を開ける
ほんの数cmしか切っていないのに、なんだか別人の様に見える気がした
小「すげぇ垢抜けていいじゃん!」
永「切って正解だったな」
玲「こっちの方が断然いいわよ!元々目元が綺麗なんだから、出した方が絶対いいわ!」
永「確かに、言われてみれば双子と似てねぇか?」
『え!?』
玲「ほら、さっそく征ちゃんに見せに行きましょ!」
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みかん(プロフ) - ゆな子さん» まさか、知らないうちににゃんこ大戦争ネタが混じってたンスか!?((黄瀬風(笑)コメントありがとうございます!!ちゃんと可愛い赤司様になってたみたいで良かったです(泣) (2019年8月23日 11時) (レス) id: 7906a9a948 (このIDを非表示/違反報告)
ゆな子(プロフ) - 無性に『にゃんこ大戦争』を思い出したのだよ。((緑間風 赤司様様可愛いです// (2019年8月23日 10時) (レス) id: 590d5b732c (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - アンズさん» いつまでもリプ返す私もいけないんですけどwwおやすみなさい(^^) (2019年6月17日 23時) (レス) id: 316c9723b3 (このIDを非表示/違反報告)
アンズ(プロフ) - ありがとうございます!今度こそほんとに落ちますね(笑) (2019年6月17日 23時) (レス) id: 7c15717d35 (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - アンズさん» 夜分遅くにこちらこそありがとうございます!遊びに行かせていただきます(^^) (2019年6月17日 23時) (レス) id: 316c9723b3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みかん | 作成日時:2019年5月9日 13時