―15―体調管理はしっかりと ページ15
『何とかなるとは言ったものの…………こんなに忙しいなんて聞いてなーい!!』
バスケ部のマネージャーになって早一週間
私は既に音を上げそうになっていた。いや、上げていた
朝練から放課後練、土日ももちろん休みなどない
その間部員のタオル準備やドリンク作り、記録係にモップかけ、ボール準備に遠征の日程表作りとその他もろもろえとせとら……
猫の手も借りたいとはまさにこのことだ
永「お前大分やつれたな」
『あ、根武谷先輩……お疲れ様です』
玲「あらやだ、クマが出来てるわよ?ちゃんと寝てるの?」
『んー……勉強もしていたらついつい夜更かし気味と言いますか……』
小「Aー!とぉ!」
『ぐえっ!』
葉山先輩の突進に耐え切れるわけもなく床に押し潰される
玲「ちょっと小太郎!さすがに潰れちゃうわよ!」
『葉山先輩……早く退いてください』
小「なんかA元気なくね?」
『誰のせいですか!!』
小「あ、A鼻血出てる!」
『え、嘘、うわっ!』
鼻血と言われ手を当ててみると、確かに手が赤く染まっていた
誰かがティッシュティッシュと叫んで急いで持ってきてくれる
永「おいおい、本当に大丈夫か?」
『えぇ、まぁ……ティッシュ詰めとけばその内止まると思います』
玲「それってヒロインの絵面的にどうなのかしら……」
そうは言っても時間は待ってくれない
やることはまだまだ山積みだ。早く動かないと――
玲「Aちゃん!?」
最後に見えたのは、皆の驚く顔だった
*
数回瞬きをすると、白い天井と声が降ってきた
赤「目が覚めた?」
私を覗き込む赤司くんがいる
あ……赤司くん……近いな……
赤「A?」
そういえば……なんで赤司くんがいるんだろう……夢?
そんなことを考えていると、赤司くんは優しく私の頭を撫でた
そこでハッと意識が戻る
『夢じゃない!?』
赤「思ったより元気そうだね」
私はガバリと勢いよく起き上がった
さっきの体勢といい近さといい……もしかして私、赤司くんに膝枕してもらってた!?
『な、なんか、いろいろと、状況が把握できないような……』
赤「Aは貧血で倒れたんだよ」
そう言われてみれば、確かに鼻血を出して、それからのことを覚えていない
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みかん(プロフ) - ゆな子さん» まさか、知らないうちににゃんこ大戦争ネタが混じってたンスか!?((黄瀬風(笑)コメントありがとうございます!!ちゃんと可愛い赤司様になってたみたいで良かったです(泣) (2019年8月23日 11時) (レス) id: 7906a9a948 (このIDを非表示/違反報告)
ゆな子(プロフ) - 無性に『にゃんこ大戦争』を思い出したのだよ。((緑間風 赤司様様可愛いです// (2019年8月23日 10時) (レス) id: 590d5b732c (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - アンズさん» いつまでもリプ返す私もいけないんですけどwwおやすみなさい(^^) (2019年6月17日 23時) (レス) id: 316c9723b3 (このIDを非表示/違反報告)
アンズ(プロフ) - ありがとうございます!今度こそほんとに落ちますね(笑) (2019年6月17日 23時) (レス) id: 7c15717d35 (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - アンズさん» 夜分遅くにこちらこそありがとうございます!遊びに行かせていただきます(^^) (2019年6月17日 23時) (レス) id: 316c9723b3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みかん | 作成日時:2019年5月9日 13時