―2―黄昏のタイマン ページ2
黄昏時、
秋風が私の結んだ髪とスカートをゆらゆら揺らす
テスト期間のせいか、放課後だというのに校庭には誰もいない
そんな中、私はドキドキする心臓を落ち着かせながら手紙の差出人を待つと、一人の生徒がこちらに向かって歩いてきた
ザッザッザッザ――
私の数メートル先でその相手――バスケ部の赤司征十郎は立ちはだかった
しばらく無言でお互い見つめ合う中、私は緊張を紛らわすかのように息を呑む
―5分経過―
私達はまだ無言で見つめ合っていた
って!!呼び出しておいて何なの!?これ何の時間!?
その時、やっと赤司くんは口を開いた
赤「急に呼び出してすまない」
『はぁ……;;』
でも私は横の物陰から見える4つの頭に気を取られていた
あれって確か先輩だったよね?;;なんでこんな所に?;;
赤「初めて君を見た時から好きだ。僕とちゅきあって欲しい」
ちゅきあってって……え、もしかして今噛んだ!?
どうしよう……スルーした方がいいのかな?;;
それともつっこんで場を和やかにした方がいいのかな?;;
あぁんもう!友達いないからこういう時の正しい対応とか分かんないよ!!
赤「………………初めて君を見た時から好きだ。僕と付き合って欲しい」
ま、まるで何事もなかったかのように言い直した!?
それより、待って、え!?今なんて!?
赤「返事を聞かせて欲しい」
『あの、その……姉の藍沢由良と間違えてるなら、聞かなかったことにしますけど……?』
そう言うと、赤司くんはまた黙り込んでしまった
私には双子の姉がいる
父親は有名な書道家で、母親は有名な華道家であり、そんな二人の間に出来た子供が私達だった
でもその才能は私の姉、由良に全て偏ってしまった
その上双子だというのに姉は美人で、要領も良く、まわりには常に人がいる人気者
一方、何の才能もない私は平凡で、つまらない人間になっていた
だから、妹ということもあって姉の恋愛事の仲介役を頼まれる事はよくあった
今回もそんなことだろうとは思っていたんだ
『え……!?あ、赤司くん!?』
それなのに、なぜか赤司くんの瞳からはポロリと一筋の涙が零れ落ちた
赤「それは……振ったと受け取ってもいいのか?」
『えっと、だから、違くて……!』
玲「ちょっと1年!!なに征ちゃんを泣かせてんのよ!!」
小「ちょ、レオ姉落ち着いてって!」
永「あー……腹減った」
私はバスケ部事情に巻き込まれる
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みかん(プロフ) - ゆな子さん» まさか、知らないうちににゃんこ大戦争ネタが混じってたンスか!?((黄瀬風(笑)コメントありがとうございます!!ちゃんと可愛い赤司様になってたみたいで良かったです(泣) (2019年8月23日 11時) (レス) id: 7906a9a948 (このIDを非表示/違反報告)
ゆな子(プロフ) - 無性に『にゃんこ大戦争』を思い出したのだよ。((緑間風 赤司様様可愛いです// (2019年8月23日 10時) (レス) id: 590d5b732c (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - アンズさん» いつまでもリプ返す私もいけないんですけどwwおやすみなさい(^^) (2019年6月17日 23時) (レス) id: 316c9723b3 (このIDを非表示/違反報告)
アンズ(プロフ) - ありがとうございます!今度こそほんとに落ちますね(笑) (2019年6月17日 23時) (レス) id: 7c15717d35 (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - アンズさん» 夜分遅くにこちらこそありがとうございます!遊びに行かせていただきます(^^) (2019年6月17日 23時) (レス) id: 316c9723b3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みかん | 作成日時:2019年5月9日 13時