16.暴かれる秘密2 ページ16
赤「…………なるほど」
あの赤司でさえ、この部屋を見て反応に困り、しばらくの沈黙の末その言葉しか出なかった
その"なるほど"には一体どれだけの理解が含まれているのだろう……
赤「なぜ隠していた」
『言ったらバスケ部の見学拒否さると思って……』
赤「他にこのことを知っている人は?」
『誠凛バスケ部だった人は知ってる……』
赤「そうか、これでやっと理解できたよ」
終わった……きっと、今度こそ、出禁にされる
赤「まぁいいだろう」
『?』
赤「A、これからバスケ部のマネージャーになってもらうからな。もちろんバイトがある日は来なくてもいい。だがそれ以外の日は必ず来い」
『!?』
思っていた返答とは真逆の言葉が出てきて、思わず赤司を見つめた
私が言うのもあれだけど、正気ですか!?
自分の額と赤司の額に手を合わせてみる
『ね、熱でもある?』
赤「人を病人扱いするな、それに……」
赤司に触れていた方の手首をがしっと掴まれる
赤「男にそう簡単に触れるな。今がどういう状況か分かっているのか?」
『へ?』
そのまま力を込めて私を押してくる赤司
私はもたつく足で後ずさり、ベッドにつまずきそのまま勢いで倒れこんでしまった
赤「……その様子だと、初心みたいだね」
『な、なにを……』
赤司の顔と天井が見える
手首を掴まれたままで身動きができない
確かに経験はない
でも、培った漫画やアニメの知識で今がどういう状況かくらいは理解できる
そう……分かっているけど、いざ自分が体験していることだと思うと恥ずかしくてたまらない
『あ、あの、こういうことは、その……』
赤「緊張しているの?」
私の髪を掬い取り、リップ音がわざと聞こえるように髪先にキスをした
その時の赤司の顔はとても妖艶で、熱を込められたその言葉に無意識に体が熱くなった
『あ、赤司……?』
ピンポーン♪
残り数cmというところで、部屋にインターホンが鳴り響いた
『で、出ないと……』
赤「あぁ」
そう言うと赤司は私の上から退き、開放された私は玄関へと向かった
配達の荷物を受け取り、サインをしてドアを閉める
赤「じゃぁ、今日は帰る。明日から覚悟しておくように」
『う、うん』
そのまま赤司は帰って行った
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みかん(プロフ) - 夜空星香さん» ひーんありがとうございます。゚(゚^ω^゚)゚。めちゃめちゃめちゃめちゃ嬉しいです。゚(゚^ω^゚)゚。更新がんばります!! (2018年11月20日 18時) (レス) id: 90a4f757ca (このIDを非表示/違反報告)
夜空星香(プロフ) - めちゃめちゃめちゃめちゃ面白いです!更新正座で待ってます! (2018年11月20日 18時) (レス) id: 1efbf26713 (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - COCOLOさん» 応援ありがとうございます(泣)その一言で作者はりきっちゃいますよー!!更新がんばります!! (2018年11月20日 10時) (レス) id: 7906a9a948 (このIDを非表示/違反報告)
COCOLO(プロフ) - 面白いです!!!!更新頑張ってください!! (2018年11月18日 11時) (レス) id: 7891f327e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みかん | 作成日時:2018年11月13日 11時