Loop―27― ページ28
夢「征にはね、ずっと想い続けてる女の子がいるの」
その紡ぎだされた言葉に、私は自分が冷静でいられているかも分からなくなった
赤司くんにはずっと好きな子がいた
そんなの、私がいくら頑張ったって……覆せるわけ……
視界が真っ暗になりそうな時、私はふとあの日のお祭りのことを思い出していた
"……もしかして、昔俺に会ったことがある?"
夢「幼い時に一緒によく遊んだ女の子……なんだって」
どうして赤司くんの問いかけを……今、思い出したのだろう
私は昔赤司くんに会ったことはない
でも、どうしてもその女の子と私を比べてしまう
夢「征はその頃からずっと、その女の子と離れた今も、探し続けてる……それがね、Aちゃんじゃないのかな……って思って」
『い、いやいや……私昔赤司くんに会った記憶とかないし……』
夢「5歳の時だよ?本当に覚えていない?」
小さかった時のことくらい少しなら覚えている
でも、待って……あれ、私……小学校より前のこと……覚えて……ない?
今まで思い出せないことが不思議に思ったことなんてなかったのに
小学校に入る前の記憶が……上手く思い出せない
『覚えて……ない』
夢「それなら、可能性がないってことも、ないよね?」
赤「ないよ」
夢子ちゃんの問いかけに、赤司くんが冷たく遮る
赤「夢、東雲さんに何を話していたの?」
夢「征……」
赤「……ごめんね東雲さん、少し夢を借りるよ」
夢「ま、待って!征だって、その子に会いたいでしょ?Aちゃんのこと、ずっと気にしてたのもそうじゃないの!?」
赤「俺の探している子は……もう見つからないんだよ。だから、東雲さんは違う」
そう言って赤司くんは夢子ちゃんを引っ張り教室を出て行った
最後に赤司くんは……あの虚無な表情に……私の苦手な寂しげな瞳に……なっていた
125人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「黒子のバスケ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みかん(プロフ) - kumakumaさん» コメントありがとうございます( ;∀;)更新待ってくださる読者様も多いのでなんとか完結まで頑張ろうと思います!!応援本当にありがとうございます( ;∀;) (2019年2月12日 12時) (レス) id: f7dd24ccd5 (このIDを非表示/違反報告)
kumakuma(プロフ) - すごく面白いです!!続き待ってます!頑張ってください! (2019年2月11日 18時) (レス) id: c02201a405 (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - ひめさん» お返事遅くなってしまい申し訳ないです(泣)コメントありがとうございます!!!最近更新できていませんががんばります!!!(泣) (2019年1月7日 14時) (レス) id: 7906a9a948 (このIDを非表示/違反報告)
ひめ(プロフ) - 続き楽しみにしてます!! (2019年1月2日 21時) (レス) id: 35f32e9416 (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - 夜空星香さん» お返事遅い上に更新も遅くて申し訳ないです(´;ω;`)がんばって更新していきます!!温かいコメント本当にありがとうございます(*^-^*) (2018年10月18日 0時) (レス) id: 60ab1a28d9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:みかん | 作成日時:2018年9月5日 12時