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「どんな人なの?
貴方の好きな人は…」

「そうだな…凄く魅力的な人だよ
見た目は子供っぽいんだけど、
中身はすごく大人でね、他人の幸せを
1番に願うような人なんだ。」


ふーん、とAはニヤついた顔で
想い人について語るシリウスを眺めていた
普段の彼からは想像がつかないような綻んだ表情



「相当惚れてるわね…」

「そりゃあもうぞっこんだよ。
初めは私に振り向かない女が
いることに興味を持っただけだったんだ、
でも気付いたら私の方がすっかり惚れ込んでいてね」

「その人、凄く幸せね
こんな色男に想われて…」

「棒読みじゃねえか。」



シリウスはケラケラと笑う
Aの横顔を盗み見た
夕日に照らされた艶やかな黒髪と真っ白な肌
細められたその切れ長の目から見えるのは
黒みがかったブラウンの瞳


「どうしたら、振り向いてくれると思う?」

「どうって…そうね、
積極的にアタックしちゃえばいいんじゃない?
そういうの、得意でしょ?」


ね?と悪戯に笑う彼女
そんな事をしたら君は困ったように笑うくせに
申し訳なさそうに、その眉を下げるくせに、



「恋人がいるんだ。」

「あー…じゃあ、略奪?」

「生憎、私は人の恋人には手を出さない主義でね。」

「意外と真面目なのね」

「意外とってなんだよ、言っただろ?
私が落とすのはマスカラじゃなく口紅だ、
___確か君の恋人は、
マスカラを落とす天才だったよな?」

「私が___なんだって?」

8→←6



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usagi(プロフ) - 弐七さん» 有難う御座います、凄く嬉しいです。是非、最後まで楽しんでいただければと思います:) (2019年12月8日 12時) (レス) id: 569eb0a44e (このIDを非表示/違反報告)
弐七(プロフ) - あーーー!!!もう!!このシリーズ読んで何回泣いたんでしょうか…。もう、もう、言葉が出ないほど甘くて、切なくて、二度ほど読むのを止めたくらいです(笑)。でも本当に心がぐっと掴まれる作品だと思います。最終章楽しみです。もう待ちきれません。 (2019年12月6日 22時) (レス) id: c70bc84ad6 (このIDを非表示/違反報告)
usagi(プロフ) - エマさん» 有難う御座います、次の更新は12月の中旬になってしまいますが実習を無事に終えて必ず戻ってきますので!二人の結末を最後まで見届けて頂けると嬉しいです:) (2019年12月1日 15時) (レス) id: 569eb0a44e (このIDを非表示/違反報告)
usagi(プロフ) - 梨音さん» コメント有難う御座います、2人の結末がどうなるのか、一緒にしっかりと見届けましょう! (2019年12月1日 15時) (レス) id: 569eb0a44e (このIDを非表示/違反報告)
usagi(プロフ) - no nonさん» いつも有難う御座います!二人がどんな結末を迎えるのか、最後まで見届けて頂けると嬉しいです:) (2019年12月1日 15時) (レス) id: 569eb0a44e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:usagi | 作成日時:2019年11月26日 22時

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