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「鬱ー！ご飯ー！」
ut「今行くー！」
親父の手紙はそのまま机の上に置き、下へと降りて二人で食卓を囲んだ。母さんは親父のいいところをいくつも並べた。どうやってプロポーズをされたのか、俺が生まれた時どんなリアクションを取っていたのか。母さんの嬉しそうな顔の裏で、親父の顔がちらついた。それから、聖杯戦争という文字。次の日、遺品整理という名目で再び親父の書斎に入った。聖杯戦争の本を開き、魔法陣を描いて、触媒と呼ばれるものを依り代に召喚の儀を執り行った。母親が完全に眠りについた深夜、呪文が書いてあった本を片手に詠唱する。眩い光が部屋を包み、思わず顔を手で覆った。次に目を開けた時には、魔法陣の中に一人の男がいた。緑のパーカーを着て、フードは下に垂らしたまま。目を閉じたまますんすんと鼻をひくつかせ、この部屋の様子を探っているようだった。男が目を開けた時、まるで宝石でも目にはめこんどるんちゃうか、と思うくらい綺麗なエメラルドグリーンの瞳が現れた。その目がすっと細められ、悪戯っぽく笑う。
zm「チーッス！あんたが俺のマスターなん？」
男の名前はゾム。クラスはアーチャー。こうして俺の聖杯戦争は始まった。
***
「あ…起きました…？」
そして、ここはどこだ。
ut「ん…？」
北欧っぽい顔立ちをした女と、知らない部屋。
「シスターのところに行ってきますね」
女はそう言い残すと、部屋から出ていく。服は…着ていた。ということは、一夜を共にしたわけではないらしい。
zm「チーッス、大先生。ご機嫌いかが？」
ut「ゾムか…なんや、昨日は三人でしとったっけ？」
zm「残念ながらワンオンワンやで」
その返事に鼻を鳴らして笑うと、ゾムが肩に手を置いて「ほんま心配したんやからな！」と言う。誰かに攫われたのは覚えているし、ピンクの目をしたチビスケが俺に何かして、それから、十字架にくくりつけられている男を見たのも記憶にあった。どうやらそこから俺を、そこにいる女と一緒に救ってくれたようだ。簡単にゾムが説明してくれた後、俺は一つの質問をした。
ut「…ワンオンワンってどういうこと？」
zm「大先生はしてへんけど、俺はしたってこと」
ut「…あー、なるほどな…」
何故そんな経緯になったのかは分からないが、助かったのでよしとしよう。
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骸(プロフ) - Alexさんの作品いつも読ませて頂いてます。Alexさんの書く世界観がとても好きです。ところで質問ですがrbrさんのモデルとなった人物ってありますか？あったら名前を教えていただけると嬉しいです。 (2019年5月30日 0時) (
レス) id: 8d449d26e0 (このIDを非表示/違反報告)
もぐ(プロフ) - 前々からAlexさんの作品が大好きだったので、このfateパロ作品が見られてとても嬉しいです。サイトを移行すると見たので、こちらのサイトでまた見られて嬉しいです。更新楽しみにしてます (2019年1月3日 18時) (レス) id: cce4af5beb (このIDを非表示/違反報告)
Alex(プロフ) - ろっぴさん» お待たせしました！徐々に更新して参りますので、ぜひご覧くださいませ！ (2018年12月30日 22時) (レス) id: c11bbf90de (このIDを非表示/違反報告)
Alex(プロフ) - いちごねこ(コハル)さん» コハルさん、ありがとうございます！これからはこちらで更新しますので、どうぞ宜しくお願いいたします。 (2018年12月30日 22時) (レス) id: c11bbf90de (このIDを非表示/違反報告)
ろっぴ(プロフ) - このような作品まってました!!!!更新頑張ってください!!!! (2018年12月30日 21時) (レス) id: 213a7ff013 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Alex
| 作者ホームページ：http://nanos.jp/xxdreamxxalex02/
作成日時：2018年12月29日 22時
