序章 ページ1
「ん...」
朝の光で目を覚ました。今日は随分と空が青いなあ。
朝自力で起きれたよって天月君にでも報...告をって天月って誰だっけ?
思い出したいのに思い出せない。気持ち悪いなあ。
「おはよう、まふまふ」
「あ、おはよ!A!」
自分の部屋を出てリビングに出ると幼なじみで歌い手仲間のまふまふが。
別に付き合ってはいないけど親に一人暮らしするなら一緒にって言うから暮らしてる。それだけ。
「ねえ、急で悪いんだけど今から天月君の家に行ってくる!打ち合わせ忘れてて!」
天月。今彼はそう言った。
「ねえ、まふ。天月って...誰?」
「冗談だよねー。あはは」
「いや、ホントに!思い出せないの!」
「へ?嘘、冗談...でしょ?」
そう呟いたまふまふの目は泳いでいて。慌てたように電話をかけ始めた。
「天月君!ちょっと悪いんだけど僕の家に来て...!」
『え?う、うんわかった。時間かかるけど許してね。』
───15分後
「お邪魔します!どうしたの急に?あ、Aちゃん、やっほー」
「...?」
「天月君、聞いてほしいんだけどね。A、記憶が無いみたいなんだよ。」
「え?冗談だよね?ドッキリとかでしょ?」
「誰...ですか」
「ほ、ホントに?冗談だったら怒るからね?」
そう言った天月さん?の声は震えていて表情も暗くなっていた。
「マジかあ...」
どうやら私、記憶喪失というものになってしまったらしいです。
ただ、どこか他人事に感じてしまう自分がいて少し怖くなったのは内緒だけど。
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作者名:水羽 | 作成日時:2019年8月21日 22時