中性度4% ページ8
「「はあ。」」
寝る直前。リビングにいる私たちは揃って溜め息をついた。
「嵐のような人だった・・・。兄さんはあんなスゴイ人とユニット組んでるの?」
「今さらびっくりした。あんな奴だとは思わなかったよ。」
少しの沈黙を破るように兄は口を開いた。
「で?明日の変な会だけど。」
「ハイ。スミマセン。」
いや、申し訳ないとは思ってるけど!
「いや怒ってないけど。今、まふまふから『明日は午後から集まってお泊まり会にしましょう!』って来てるんだけど。」
「ひえっ。」
「・・・行くんだよな?」
「う、うん。行く。行きたい。行かせてくださいお兄様。」
「俺も行かなきゃいけないからいいけど。」
「ありがたいです。」
「そらるさんを崇めたまえ。」
「ははーっ。」
なんて茶番をしてから兄は少し考える仕草をした。
「お前、俺と兄妹だってこと、彼奴にいってないよな?」
「あっ。そうだね。」
「別に自分から言いにいく必要はないけど、もし面倒くさいやつに捕まったら白状しろよ。」
「面倒くさい人?」
「まふまふは『3人じゃつまらない』って言ってたってことは他に誰か来るんだろ。そいつらに集団で絡まれたらってこと。」
そういえば、そんなことも言っていたような。よく話を聞いてるなあ。・・・まふまふさん限定?
「頑張ります!」
「ま、お前ははぐらかすのとか嘘とか得意だろ。」
「任せて。性別はいまだに友人にバレてないよ。」
「ん。んじゃあ、寝るか。」
「うん。おやすみなさい。」
おやすみー、と言って兄が部屋を去るときに頭をぽんぽんと撫でられた。
昔からこれをされると安心するんだよなあ。
緊張している心が少しほぐれた気がした・・・けど、やっぱりまふまふさんの家でお泊まりのことを考える度に目が冴えてしまった。
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水羽(プロフ) - 遅くなりましたが続編出来ました!ここまで付き合ってくれた皆様、ありがとうございました。続編でもお付き合いいただけたら嬉しいです! (2019年9月7日 8時) (レス) id: 499bbb9188 (このIDを非表示/違反報告)
水羽(プロフ) - 海月さん» 見てくださってありがとうございます。だらだらと長くなる気もしますが見てくださると嬉しいです。頑張ります! (2019年8月16日 23時) (レス) id: 499bbb9188 (このIDを非表示/違反報告)
海月 - いつも見てます!凄い面白いです!!更新頑張って下さい! (2019年8月16日 21時) (レス) id: 784ea94150 (このIDを非表示/違反報告)
水羽(プロフ) - 雅夢さん» わーっ!ありがとうございます。具体的なリクエストまで感謝です。もう少ししたら書き始めますのでお待ちください。 (2019年8月1日 22時) (レス) id: 499bbb9188 (このIDを非表示/違反報告)
雅夢(プロフ) - 初コメ失礼します。めっちゃおもろいです!リクエストなんですが、夢主と坂田さんで“ボカロを歌う”でお願いします! (2019年8月1日 22時) (レス) id: 1594fa6fcd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:水羽 | 作成日時:2019年7月26日 21時